キャリパーホルダー & ローターカバーの取付 ◆CN32SとHA21Sの違い 以前、リアの組み付けでもブレーキローターカバーとブレーキキャリ パーホルダーを比較してみたが、大きな違いは無いにしろ若干取り付け 位置が異なっている事がわかった。 ブレーキローターカバーから見ると、左図の様にホイールセンサーと 思われるU字型の溝が右側のHA21S用では2個あり、この2つの溝 が対称位置に付いており、左側のCN32S用ではこのU字溝が1箇所 にしかないのがわかるだろう。 そしてこのブレーキローターカバーを取り付ける4箇所のネジ位置で あわせてみると、右上図の様にブレーキキャリパーが取り付く部分に若 干のズレが発生してくるのがわかる。 右図の様にブレーキキャリパーホルダー自体を比較しても、左側のC N32S用のホルダーは下側にあるブレーキキャリパー取り付け位置に 対しいて若干傾いた位置に取り付け穴があるのがわかるだろう。 それに対して右側のHA21Sのホルダーは、ほぼ並行位置に全ての 取り付け穴が並んでいるのがわかり、CN32S用ブレーキローターカ バーの品番が左右別々にあったのに対して、HA21S用ブレーキロー ターカバーは同一品番になっていた事からも、同一品番によるコストダ ウンが行われたと思われる。 今回はこの取り付け角度の違いからサイドブレーキワイヤーが届かな くなってしまったのだが、リアアクスル自体の品番が違う事からももし かしたらリアアクスルのブレーキキャリパーホルダー取り付け自体が傾 いて取り付けられているのかも知れない。 これは、リアのブレーキキャリパーがHA21Sでも同一品番を使用 している事から、その為だけにブレーキワイヤーも長い物を別品番で用 意するという事はありえないからである。 この件に関しては実際に実車等で比較していない為に違いがわからな いが、PCD100化にあたり別段CN32S用の部品で問題になる事 も無く、あくまでもPCD100化部品以外は元々のCN32S用の部 品で交換すると言うのが良いだろう。 ◆キャリパーホルダの取り付け ブレーキキャリパーホルダーの取り付け面は思ったほど錆びてはいな かったが、新しいホルダーにして当たり面に隙間等ができこれから錆び る可能性もある。 その為に、今回は左図の様に余っていたベアリングベーストを薄く塗 っておき、ホルダーとの密着性をよくしてみた。 この部分にベアリングペーストを塗っても、締め付けた際にほとんど ははみ出してしまう為に、本当に隙間がある部分だけにベアリングペー ストが残ると言った具合になるが、あまり厚くベアリングペーストを塗 ってしまうと、締め付けの際に抵抗となりしっかり締め付けられなくな る恐れがある。 その為にあまり厚く塗らないように気を付け、塗り終わったならば右 図の様にしてブレーキキャリパーホルダーを取り付ける。 ブレーキキャリパーホルダーは左右で異なる為に間違えない様にし、 ブレーキキャリパーが進行方向に取り付くような形状のホルダーを使用 する様にする。 ここにベアリングペーストを塗っておくと、右図の様にホルダーを一 時的に貼り付けておく事ができ、片手で押さえておかなくてもチョッと した間なら落下して来る事はないだろう。 ◆ローターカバーの取り付け そしてブレーキキャリパーホルダーが落下しない様にしながら、左図 の様にブレーキローターカバーも取り付ける様にする。 ブレーキキャリパーホルダーと同様に、このブレーキローターカバー にも左右があり、左図の様にホイールセンサーを逃がす為のU字溝が上 にありブレーキキャリパーが進行方向に取り付けられる物を選んで使用 する。 あとはネジ位置を合わせながら、右上図の様に専用ボルトを使用して 4箇所を固定すれば、ブレーキキャリパーホルダーとブレーキローター カバーの取り付けが完了する。 そして前のページでも説明したが、このブレーキローターカバーとブ レーキキャリパーブラケットを共締めしているボルトは再利用不可で、 締め付けるとバネワッシャー自体に噛み込む構造になっている。 1度使用した物でもネジとしては何ら問題なく使えるが、取り付け時 には新品のネジを使用した方が良く、普通一般的なボルトも使用可能だ が車両の振動等で緩んでくる可能性もあり、ボルトが緩んで脱落しかけ るとブレーキローターカバーとブレーキローターの間にボルトが絡んで しまい非常に危険な状態になるだろう。 最悪の場合にはブレーキキャリパー脱落やブレーキローター破損等の 危険な状態になりかねなく、場合によってはリアタイヤ脱落と言う生命 の危険にさらされる場合がある為に、規定部品でしっかりと締め付けて おく必要がある。 メインに戻る 車両関係に戻る セルボモードメニューに戻る オーバーホールメニューに戻る 第三段メニューに戻る 組込メニューに戻る |