ani_103.gif

セルボモードのPCD100化について
ブレーキキャリパーの取り付け

ani_103.gif

◆新旧ボルトの比較
 ブレーキキャリパーを固定しているボルトはしっかりとトルクをかけ て固定している為に、取り外した際には新品と取り替えておいた方が良 く、今回は特に10年と言う事もありなおさら新品に交換しておいた。
 左図の左側が今回購入したボルトとプレートで、ボルトのメッキ処理 が変わっているが、以前フロントで購入した時の様にプレートにもボル トが付いて来る事は無く、今回はボルトとプレートは別々に購入した分 だけとなっていた。
 以前、フロント部で購入したボルトはプレートに同梱されていた物が 今回と同様のクロメート仕上げとなっており、ボルトの品番で購入した 物は元々使用されていた物と同じ色になっていた。
 今回はこのクロメートの様な仕上げになっているボルトしかなかった 為に、形状が全く同じだった事もありボルトはこの新品を使用し、プレ ートに関しても右図の様にフロント側の様に厚さや形状共に同じだった 為に新品を使用する事とした。
 新しい部品を使用する際にはボルトの長さに注意し、従来の物より短 かったりするとトルクを十分にかけられず、ボルトやキャリパーホルダ ーが破損してしまう可能性がある為に注意して確認する。

◆ブレーキキャリパーの取り付け
 ブレーキキャリパーの固定は背面により固定する為に、かなり高くリ フトアップし下に潜って作業しないと目視確認できないだろう。
 その為に右図の様にしてブレーキキャリパーにブレーキキャリパー固 定用のボルトとボルト間をつないでいるプレートをセットしておき、予 め取り付ける方向等を目視確認できる様にして差し込んでおく。
 このブレーキキャリパー背面にボルトを差し込む作業の際には、ブレ ーキキャリパー背面が見える様に手前側に回す際にはブレーキホースに 十分気を付けて作業する様に、ブレーキホースを極端に曲げてしまわな い様にする必要がある。
 右図に見えるボルト間をつなぐプレートには取り付け方向があるが、 よく見ると左図の様にブレーキピストンの突起部分を避ける様にプレー トの片側が大きくえぐれているのがわかるだろう。
 万が一逆に取り付けてしまうとブレーキピストンの突起部分に近くな る為に、どちらかわからない場合には両方試して見て一番クリアランス が大きい方で取り付ける様にする。
 また、このリア用のプレートはフロントと違い平らな形状をしている 為に、プレートの裏表のどちらでも使用できる様になっている。
 プレートにボルトを差し込みブレーキキャリパーにセットしたならば 、これらを落下させない様に片手でしっかりと押さえながらブレーキキ ャリパー固定用のホルダーへと取り付ける。
 しかしその前に、右図の様にブレーキキャリパーを移動させながら先 にサイドブレーキワイヤーをブレーキキャリパーに付いているサイドブ レーキワイヤーを固定するブラケットに差し込んでおく様にしないと、 サイドブレーキ用のワイヤーが硬い為にブレーキキャリパーを取り付け てしまってからではサイドブレーキワイヤーが取り付けられなくなる。
 その為に、もしもサイドブレーキワイヤーを差し込むのを忘れてしま った場合には、無理に差し込もうとせずブレーキキャリパーをもう一度 ブラケットから取り外してから行う様にする。
 ブレーキキャリパー固定用ボルトは背面から締め付ける為に、最初は 手で締め付けられる所までは手だけで締め付ける様にする。
 これは、最初からレンチを使ってしまうとボルトが斜めに入ってしま ってもある程度の所までは入り込んでしまい、最悪の場合にはブレーキ キャリパーホルダー側のタップ溝を破損してしまい、ネジ切りタップを 用意しないと正常に取り付けられなくなったり、更に進行してしまうと ブレーキキャリパーホルダー自体を交換する必要が出てきてしまう。
 そんな風にならない為にも最初は必ず手で締め付ける様にし、何回転 か回せたならばそこからはレンチを使用して締め付ける様にする。
 リアのブレーキキャリパーを固定しているボルトの規定トルクは20 0〜250kg/cmであるが、この部分は狭くてトルクレンチを入れ られる様な場所でない。
 その為に直接ソケットレンチをかけられない場合には長い延長用のエ クステンションバーを使用する等して工夫する必要がある。
 しかしどうしても無理な場合には締め付けられる部分で力加減を見て 、だいたいそれに近いトルクをカンで締め付けるしかないだろう。

◆サイドブレーキワイヤーの取り付け
 ブレーキキャリパーを固定する前に差し込んでおいたサイドブレーキ ワイヤーを、本来のサイドブレーキレバーに固定する必要がある。
 このサイドブレーキのレバーはサイドブレーキワイヤーが取り外して あるとワイヤー側とは反対側に移動してしまい、ある程度引っぱってお かないとブレーキワイヤーがかけられない様になってしまう。
 その為に右上図の様に大き目のマイナスドライバーを使用し、サイド ブレーキ用のレバーをワイヤー先端に付いている金具がかかる部分まで 引き上げておく様にする。
 そのサイドブレーキ用のレバーとワイヤー先端は右図の様になってお り、左側にあるレバーを右側のワイヤー先端に付いているコ字型の金具 の中にしっかり入り込むまでレバーを右寄せに移動する。
 そしてレバーにある穴とワイヤー先端にある金具の穴が一致した所で 、上部にある様なピンを差し込んで両者を連結する様にする。
 また、この作業の際には必ずサイドブレーキを下ろしておく必要があ り、もしもサイドブレーキが引いてあるといくらがんばってブレーキワ イヤー側が短く、サイドブレーキを手で引く力をこの短いキャリパー側 のレバーで発生させるのはまず無理の為にこの作業自体が完了できない だろう。
 そして、連結したピンの先に開いている小さな穴に右図の様なクリッ プを差し込んで抜け止めとしておく様にする。
 今回この作業でサイドブレーキ用のピンとクリップにかなりの錆が見 られた為に、近々実施するブレーキキャリパー交換時にはこの部分も新 品と交換する様にする。
 また、このサイドブレーキワイヤー用連結ピンを差し込む方向として は必ず図の様に上側から差し込む様にして、万が一ピンの抜け止めクリ ップが外れてもピン自体がすぐに脱落しない様にする。
 更に、逆さにピンを下から差し込むと振動でピンが下がってきて、上 側にしたクリップ自体に負担がかかる様になる。
 その為にサイドブレーキを使用する度にクリップが擦れたりし、クリ ップが錆び易かったりブレーキワイヤー側がクリップにより削られる可 能性もある。
 これらはすぐにどうなると言う物ではないが、サイドブレーキワイヤ ーはほとんど交換する事がないと言っていいほど長い間使用する為に、 できるだけ部品に負担が少ない方法で組み付けておいたに越した事はな いだろう。
 最後にサイドブレーキワイヤー自体を左図の様なクリップで固定する が、本来は上記ワイヤーの連結以前にこの作業をしておいた方が作業が 楽に行えるだろう。
 なぜなら、ブレーキキャリパー側に付いているサイドブレーキワイヤ ー固定用のブラケットに、ワイヤー側の金具部分をピッタリと合わせな いとブレーキワイヤーがブレーキキャリパーにあるレパーから遠くなっ てしまう為である。
 その為にこの作業を最後に行うにしても、先にクリップが取り付けら れる様な位置に合わせておく必要があるだろう。
 クリップは左図の様に作業側から見て手前側から差し込む様にして、 しっかりと置くまで差し込む様にするとブレーキキャリパーから出てい るサイドブレーキワイヤー固定用ブラケットとほぼ同じ位置まで入り込 む様になっている。
 このクリップは手で押し込めば簡単に入り込む様になっているが、バ ネが強くてうまく押せない場合には、ドライバーの柄の頭等を使用して 押し込む様にすると良いだろう。
 今回はこのクリップも再利用してみたが、再塗装してあった為にさほ ど錆等は目立たないが、できればこのクリップ自体も高い部品ではない 為に交換しておいても良いだろう。


メインに戻る  車両関係に戻る  セルボモードメニューに戻る 

オーバーホールメニューに戻る  第三段メニューに戻る  組込メニューに戻る 

ani_101.gif
このホームページについての連絡先は こちら 迄にお願い致します