フロントナックルの交換について


◆フロントナックルについて
 下図はフロントのナックルを内側(裏側)から見た所で、これ は以前 PCD100化 の際に調査用にオークションで入手したHA11アルトワークス のフロントナックルであるが、ホイールセンサーが無い事を除い てはほぼ同形状である。
 フロントナックルは上図の様に、上部2箇所でダンパー下部を 固定し、下部1箇所にてロアアームを固定しており、更にはブレ ーキキャリパーの固定とその右反対側にはステアリングロッドの 固定位置があり、上下と舵取りの回転ができるようになっている 。
 そしてその中心には左下図の様にドライブシャフトが通る穴が 開いており、この部分には右下図の様にハブベアリングが圧入さ れている為に、今回はまとめて全て交換する事にした。


◆交換部品について
 以下にはフロントナックルとその取り付けに必要なネジ類も全 てリストに載せてみた。
 ネジ類は再利用される事が多いと思われるが、せっかく交換す るのであれば錆び等の問題や着脱時のねじれ等も考慮し、全て新 品部品に交換した方が良いだろう。
フロントサスペンション 416-01 [CN32S]
部品 純正部品品番 部品名 定価 数量 金額
コード 統一先品番
1 45111 45111-50E30 ナックル,ステアリング,ライト \11,700 1 \11,700
45100-50870
2 45151 45151-50E30 ナックル,ステアリング,レフト \11,700 1 \11,700
45100-50880
3   09100-10184 ボルト,10x40 \120 2 \240
4   09103-12501 ボルト,12x55 \150 4 \600
5   08321-01123 ロックワッシャ \50 4 \200
6   08310-00123 ナット \50 4 \200
  合計 \24,640


◆ホイールセンサーについて
 キャブレター式のエンジンを除き、コンピュータ制御されている A/T全車又は4WD車とSR系の車両では、必ずフロントナック ルにホイールセンサーが取り付けられている。
 センサーは下図の様にナックルにセンサーを取り付けられる部分 があり、ABSや4WD車ではフロントの左右とリアに付いており 、2WD車では助手席側だけにセンサーが付いている。
 今回は2WDのSR−Fourの為に助手席側の1つだけのパー ツリストを以下に載せたが、仕様により必要なセンサーを調べて全 て同時に交換した方がよいだろう。
 またネジ類に関しても錆が発生している可能性がある為に、以下 の様にセンサー1つに2個のボルトもまとめて購入しておくとよい だろう。
フロントサスペンション 416-01 [CN32S]
部品 純正 部品名 定価 数量 金額
コード 部品品番
1 56220 56220-50E01 センサ,フロント ホイール,レフト \10,900 1 \10,900
2   07130-06123 ボルト \60 1 \60
3   01580-06123 ボルト \60 1 \60
4   01580-06163 ボルト \60 1 \60
  合計 \11,080


◆交換について
 下図がナックルをはじめとしてドライブシャフト等を全て交換 し終えた後の画像である。
 各部品は取り付ける前に全て塗装してもらった為に黒く綺麗で 、下回り用の塗装の為にある程度の年数は錆等も防げる様になる だろう。
 またブレーキローターも黒く見えるが、ブレーキパッドが当た る面は光の加減で黒く見えるが、ハブが多い被せられている部分 はホルツ製のサビチェンジャーを使用している。
 やはりブレーキローターは錆びやすく、直ぐに赤茶っぽくなっ てしまう事からこの、春・冬時期のタイヤ交換時には必ずサビチ ェンジャーを塗る様にしており赤錆発生を極力防止した結果、ブ レーキローター外周は熱くなる為か毎回塗らないと赤くなるのに 対し、ハブ部分の中央付近は2年で4回ほど繰り返し塗布した結 果、塗らなくとも図の様に黒い状態を維持する様になった。
 そしてダンパー部分のナックル固定ボルト周辺は、ダンパーに 塗装されている塗料がボルトを締め付けると剥がれ易く、その部 分からの錆が発生する為にタッチアップペイント等を使用して必 ず塗装しておくと良いだろう。
 その際には錆チェンジャー等を使用してから塗装しても良いが 、全く錆が無いと錆チェンジャーが効かない事もあり、最初は塗 装だけしてみて様子を見ると良いだろう。
 下図はホイールセンサーの取り付け部分であるが、左図が助手 席側のセンサーが取り付けられている様子だが、右図の運転席側 にはセンサーが無くそのセンサー用の穴にダミーのキャップが取 り付けてある様子である。
 そのホイールセンサーからのケーブルは下図の様に配線されて おり、一旦ダンパーに取り付けられたブラケットに固定され、セ ンサーが上下しステアリングが切れら回転しても良い様にU字型 を描いて車両側にも固定されている。
 センサーは防水されておりケーブルは可動ケーブルを使用され ているのだろうが、やはり断線や故障が起きないと言う保障は無 く、定期交換部品と言う訳でも無い為に今回の様にナックルを交 換する事を機会に交換してみた。
 そして今回交換しなかったステアリングロッドの固定ネジとピ ンだが、こちらはすっかり交換指示を忘れていたのだがいつもネ ジ類は全て交換する指示をしていた事もあり、図を見てもわかる 様に新品部品に交換されていた。
 また右図の様にハブの固定用ナットも、回り止めとしてドライ ブシャフトにある凹溝につぶしてある事からも、当然ではあるが 新品のナットを使用して組み付けてある。


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