12ヶ月点検にて


◆エアコンの取り付けに手間取る
 今年の春には オーディオ機器がある洋間 の冷媒加熱エアコンが壊れてしまい、丁度暖かくなり初めだった 為に何とか過ごしたが、5月の連休前後には暑い日もあり暖房だ けでなく冷房も効かず困っていた。
 以前は何度か電源を入れ直すと動作する時もあったが、この頃 には電源を入れると直ぐに電源がOFFとなってしまい、何度電 源を入れ直しても全く動こうとする気配が無くなってしまってい た。
 その為に5月の連休明けから エアコンの交換作業 の構想を立て6月から実施し始めたのだが、6月に入った途端に 暑くなってしまい部材調達にも手間取っている矢先にセルボモー ドが水漏れを起こしてしまった。
 しかし屋根裏作業では暑くなると作業が不可能となる為に、で きれば7月前には完了したい所だったが、それも部材の関係で伸 び伸びとなった事もありセルボモードは応急手当をしたままにな っていた。
 エアコンも取り付け終わってみると7月終わり頃となってしま い、セルボモードの方も暑くて作業できる状態ではなくなってし まい、万が一の交換作業部材と工具を積んで一夏を越す事となっ た。
 そして9月になり少しは涼しくなった頃に、左図の様な『愛車 無料点検』の案内が届き、面倒ついでにそろそろやって来る12 ヶ月点検時に交換してもらう事にした。

◆12ヶ月点検の案内
 そうこうしているうちに10月となってしまい、今度はいよい よ下図の様な12ヶ月点検の案内が届いた為に、どうせ交換して もらうのならばと更に詳細な部品の追加を検討した。
 今回は水廻りのゴムホース類を全て交換する事を前提に、まだ 交換していない油関係のホースや、そろそろスロットルセンサー やクランク角センサー等も交換する事にした。
 そして、以前行った エンジンのフラッシング で直ったと思われた暖機中のエンジン鳴きは再び発生し始め、次 回はいよいよ本格的に分解してシール類やパッキン類を全て交換 してもらう事により、その際にはエンジンを再び下ろす事になる 為に今回はエンジンを載せたままでの作業ができる範囲として交 換部品を検討した。

◆部品交換の為の取外し部品
 今回の交換対象であるホース類はエキゾースト側に多くあり、 横置きエンジンの場合にはフロントグリル側にエキゾースト側が 向いている為に本来は取り外し易い方向にある。
 しかし問題なのは今回交換しようとしているホース類を中継す る為のパイプが右上図の様にエキゾーストマニホールドの増下側 に配置されている。
 その為に左上図の様に正面から見ると本来はタコ足やタービン に触媒とが覆い被さるように取り付けてある事から、一旦これら を取り外す必要がある。

◆141-B1 エキゾーストマニホールド
 上記にある様に一旦エキゾースト側を取り外す必要がある為に 、この部分に使用されているガスケットや取り付けボルト等も交 換する方がよいだろう。
 ガスケットは当然再利用不可部品となっているだろうが、ボル ト関係も排気熱で変形しているおそれがあり、取り外した場合に は再利用しない方が良いだろう。
エキゾーストマニホールド 141-B1 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 14141-53E00 ガスケット,エキゾースト マニホールド \1,750 1 \1,750
2 01550-08303 ボルト \70 1 \70
01550-0830A
3 01550-08253 ボルト \70 1 \70
01550-0825A
4 09159-08056 ナット \80 4 \320
5 09103-06168 ボルト,6x10 \100 9 \900
6 14114-54E00 ガスケット,ターボ アウトレット \190 1 \190
7 09103-08117 ボルト,8x20 \390 3 \1,170
8 14181-50F01 ガスケット,キャタリスト ケース \980 1 \980
9 09103-10020 ボルト,10x25 \170 2 \340
10 09103-08118 ボルト,8x35 \440 2 \880
11 14181-54A50 ガスケット,ターボ チャージャ \910 1 \910
14181-54A51
12 14142-53E00 ボルト,キャタリスト ケース \170 1 \170
13 14119-54A50 ボルト,エキゾースト マニホールド \790 1 \790
14 14119-81401 スタッドボルト \130 1 \130
14119-81402
  合計 \8,670


◆143-D1 マフラ
 そして上記のエキゾースト関係と同様に、触媒を取り外す際に はおそらくマフラーに取り付けたままに残す事は考えられず、以 下の様に触媒とマフラーを接続する部分にもガスケットが付いて いる為に、この部分のガスケットも取り外したら必ず交換した方 が良いだろう。
 当然、この部分を固定しているボルトやナットも焼きついてい る為にできれば交換した方が良いが、今回はマフラー等を全て交 換してから1〜2年で1万キロは走行していない為に大丈夫だと 思われるが、この部分のボルトはスタッドボルトになっている事 から、もしかすると古い場合には外せないほどになっている可能 性もある。
 その場合にはあきらめてスタッドボルトはそのまま利用するか 、スタッドボルトが取り付けてある触媒側までも交換する必要が 出てくる他に、焼き付きと錆がひどいとナットを回した際にスタ ッドボルトが折れてしまうおそれがある。
 その為に、この部分の着脱は古い車両ほど覚悟して作業する様 にした方が良いだろう。
マフラ 143-D1 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 14183-53E00 ガスケット,エキゾースト パイプ \510 1 \510
2 01411-08253 スタッドボルト \70 3 \210
01411-0825A
3 09159-08056 ナット \80 3 \240
  合計 \960


◆178-A1 ウォータホース
 今回は漏れ出した部分の水周りだけを取り上げていたが、もう ひとつ下図の様にラジエータから接続されているサーモ周辺の水 周りがある。
 ラジエータから出ている太い2本のゴムホースは、エンジンが 動く事により振動で揺らされる事からも、以前早目に交換してい た事もあり、今回はその部分を除いた交換とする。
 ここではホースだけでなくサーモ自体の交換も含め、サーモと ガスケットである17600だけの交換でも十分だと思われるが 、あえてここではサーモケース周辺も全て交換する事とした。
 更にその部分に取り付けてある電動ファンを回転させる為のサ ーモスイッチセンサーや、エンジンコントロールコンピュータで 制御する為の水温センサー等も一緒に交換する事にした。
ウォータホース 178-A1 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 17690-54E00 ケース,サーモスタット \6,850 1 \6,850
2 17561-53E01 キャップ,ウォータ サーモスタット \1,500 1 \1,500
3 17600-53810 サーモスタット,ウォータ \1,500 1 \1,500
17600-53811
4 17680-50F70 スイッチ,ファン サーモ \2,150 1 \2,150
5 17689-50F00 オーリング,ファン サーモ スイッチ \100 1 \100
6 13650-61B00 センサ,テンパレチャ \1,650 1 \1,650
7 09168-12016 ガスケット,12.2x21x0.8 \70 1 \70
8 17699-54E00 ガスケット,サーモスタット ケース \110 1 \110
9 09108-08106 ボルト,シール スタッド \100 1 \100
10 34850-70B10 ゲージアッシ,ウォータ テンパレチャ \1,450 1 \1,450
11 08316-10083 ナット \50 1 \50
08316-1008A
12 09168-06018 ガスケット,6.2x13x1.2 \70 1 \70
13 09360-06007 ユニオン \110 1 \110
14 01550-08953 ボルト \120 1 \120
01550-0895A
15 01550-08203 ボルト \60 1 \60
01550-0820A
16 09103-08230 ボルト,8x100 \110 1 \110
17 17569-53E00 ガスケット,ウォータ サーモスタット キャップ \140 1 \140
  合計 \16,140


◆139-C1 ターボチャージャ
 タービンで過給された以降の配管関係であるが、13966か ら押し出された空気はインタークーラーを通り、13970を通 り13968のホースでインテークマニホールドへと接続される 。
 またサージタングから13924Aのホースで引き出し、18 125の樹脂製のチャンバーを通り18119のウェストゲート バルブへと接続される。
 このF6Bエンジンではブローバイガスへのエンジンオイル吹 き出し量が多い為か結構ホースのつなぎ目からはオイルがにじみ 出ており、場所によってはホースクリップがしてあってもゆるく なってしまっている部分もある。
 その為に、今回はこれらの部分を全て交換してみる事にする。
ターボチャージャ 139-C1 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 13966-54E00 ホース,インタ クーラ,ファースト \3,200 1 \3,200
2 13967-54E00 ホース,インタ クーラ,セカンド \460 1 \460
3 09402-50511 クランプ \330 4 \1,320
4 09116-06129 ボルト,6x30 \90 4 \360
5 13968-54E00 ホース,インタ クーラ,サード \460 1 \460
13968-73G60
6 09402-57511 クランプ \370 2 \740
7 13923-54E00 ホース,エア バイパス バルブ アウトレット,ファースト \1,300 1 \1,300
8 09401-23403 クリップ,エア バイパス \120 4 \480
9 13923-73B70 ホース,エア バイパス バルブ アウトレット,セカンド \770 1 \770
10 18125-54E01 チャンバ,エア バイパス バルブ \2,050 1 \2,050
11 11965-64D01 プレート,サージ タンク \0 1 \0
12 01550-06123 ボルト \50 2 \100
01550-0612A
13 01550-06103 ボルト \50 2 \100
01550-0610A
14 18128-54E00 ブラケット,エア バイパス バルブ チャンバ,ファースト \880 1 \880
15 18126-54E00 ブラケット,エア バイパス バルブ チャンバ,セカンド \130 1 \130
16 09404-08420 クランプ,エア バイパス バルブ ホース \130 1 \130
17 02142-06103 スクリュ \50 1 \50
02142-0610A
18 18119-54E00 バルブ,エア バイパス \5,850 1 \5,850
19 18118-54E00 ガスケット,エア バイパス バルブ \120 1 \120
20 01550-06203 ボルト \50 2 \100
01550-0620A
21 13970-54E00 パイプ,インタ クーラ,アウトレット \4,350 1 \4,350
  合計 \22,950


◆111-D1 シリンダヘッド
 ブローバイガスの引き込みは下図の様にカムカバーより111 91のホースで行っている。
 このホース部分もホースクリップがあるわりには意外とゆるく なってしまっており、圧力かがかかるわけでなくホースがS字形 状となっている為か抜ける事は無いだろう。
 しかし、ブローバイガス中のオイルによるホースの劣化が気に なる為に、亀裂が入らないうちに交換しておいた方が良さそうで ある。
 また、16920のオイルフィラーキャップもいつも熱がかか っている場所にある為に、いつ割れてしまうとも限らない事から もこれを期に交換する事にした。
シリンダヘッド 111-D1 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 11191-54E00 ホース,ブリーザ \530 1 \530
2 16920-86502 キャップ,オイル フィラ \660 1 \660
16920-83G10
3 09401-15407 クリップ \140 2 \280
  合計 \1,470


◆137-C1 エアクリーナ
 13780のエアクリーナは毎年交換しているが、通常は丸型 のエアクリーナを使用している車種が多いのだが、このF6B搭 載のセルボモードだけは角型のエアクリーナを装着する。
 その為に車外品はほとんど対応品が無く、毎回純正品を交換し ている。
 このエアクリーナ交換時にはエアクリーナボックスの上部を取 り外して行う事から、13881のつなぎ用のホースには毎回無 理な力がかけられる事になる。
 その為にこの部分のホースも今回は交換してみる事にしたが、 更にその先にある13884Dの樹脂製パイプや13885Aの ホース継ぎ手も交換してみる事にした。
エアクリーナ 137-C1 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 13780-54E00 エレメント,エア クリーナ \1,800 1 \1,800
2 13881-54E00 ホース,エア クリーナ アウトレット \1,700 1 \1,700
3 09402-58208 クランプ \150 2 \300
4 13884-54E02 パイプ,インテーク \2,250 1 \2,250
5 18495-50E00 ボルト \100 1 \100
6 13885-54E00 ホース,ターボ インテーク エア \460 1 \460
7 09402-44208 クランプ \140 2 \280
  合計 \6,890


◆131-A2 インテークマニホールド
 よく見てみてるとスロットルボディの下部からもホースが2本 出ており、どうやら室内への暖房用の冷却水を取り込んでいるホ ースの様である。
 その為に今回はこの部分にある2本のホースも交換してみる。
 また、13420のスロットルポジションセンサーはプリント 基板上のパターンにブラシ接点がアクセルペダルを踏む角度で走 る構造となっている。
 その為に何れ磨り減る構造となっている為に、距離は4万キロ を越したばかりではあるが、15年近い年数と言う事も考えて交 換してしまう事にした。
インテークマニホールド 131-A2 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 13420-64D00 センサ,スロットル \6,050 1 \6,050
2 02112-74103 スクリュ \60 2 \120
3 09352-70121-600 ホース,7x12.1x600 \370 1 \370
4 09401-11407 クリップ \70 4 \280
09401-11415
  合計 \6,820


◆331-M1 ディストリビュータ
 下図はクランク角センサーであるが、こちらは非接触の為に壊 れたり磨り減る構造ではないのだが、やはりエンジンに直接取り 付けられている為に熱が心配で、オーリングの交換ついでに全て 交換してみる事にした。
ディストリビュータ 331-M1 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 33100-54E10 センサアッシ,クランク アングル \10,700 1 \10,700
2 09138-08003 スクリュ,8x30 \100 2 \200
  合計 \10,900


◆121-A1 クランクシャフト
 以下はエンジンのタイミングベルトカバー前にあるベルトで、 オルタネータやエアコンのコンプレッサー等を回転させているベ ルトである。
 こちらは1本のベルトをアイドラで折り返して使用している事 から負担が多く、張り具合や湿度や温度の具合によっては滑り易 くなり鳴きが発生する場合がある。
 その為にこちらもエアクリーナ同様に毎年交換する様にしてい る。
クランクシャフト 121-A1 [CN32S]
純正 部品名 定価 数量 金額
部品品番
1 49180-60B10 ベルト,パワー ステアリング \2,950 1 \2,950
17521-52E00
  合計 \2,950

 以上の部品を前回購入した部品の他に追加購入する様に依頼し、 12ヶ月点検を含めて実施してもらう事にした。


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オーバーホール 第七段 水ホース

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