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PIAA
プラズマブルーバルブ

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◆製品のパッケージ
all-pkg.jpg  今回使用した物は右図のように、2個のH4バルブが1つのパッケージに収められた 製品を購入して使用した。
 製品の種類としては、H4とH3タイプのバルブ形状の物だけで、残念ながらR33系 のスカイラインの様にH1バルブ仕様車には取付が不可能である。
 またここ数年前からトヨタが特殊形状のコネクターを付けたバルブへの対応もこの時点 では使用できない。
 その他に明るさも115/100Wタイプと135/115Wタイプの2種類があり、 どちらもLOW側が明るい事に注意が必要である。
 元々上目は結構明るく感じる物なので、日頃よく使用し暗いと思っている方の下目を 明るくセッティングしてある。
 パッケージも1個と2個入りの2種類の設定があり、切れた場合には片側だけでも 交換できるが、同じ時期に取り付けたバルブであれば多かれ少なかれ切れる時期も同じ と考えた方が良く、2個共に交換した方が良いだろう。
pkg-up.jpg  このプラズマブルーバルブは発売以前に『スーパーホワイトバルブ』とした色温度が 3800K(ケルビン)前後と白っぽいバルブがあったが、この色温度を更に上回る 5000KとHIDの色温度に近いバルブとして販売された。
 このプラズマブルーバルブには種類によって色温度が5000Kでなく4600Kに なってしまう物もある様だが、実際の製品を確認の上購入する必要が有る。
 このプラズマブルーも従来発売されてきたバルブと同様に、実際は50W〜80Wの 純正バルブと同様の消費電力で100W〜135W相当の明るさが得られる製品で、 当然ながらリレーハーネス等の追加は必要ない。
 その為に手軽にバルブだけ交換すれば明るい夜間の走行を得られる。
 また樹脂レンズ車への使用も可能だが、ライトケース自体が樹脂になっている車輌に 関しては何とも言えない為に、PIAAに直接問い合わせをお願いしたい。
 なおカーショップ等のバルブ関係を置いてある所には必ず適合表が設置してある為に、 これらを参考にして自分の車に付くかどうかの確認をすれば直ぐにわかる。
 更にお金に余裕が有れば、無接点式のライトコントロールユニットが各社より販売されて いるが、これらを装着する事により線材が太くなる為に10〜20%の明るさの向上が 期待でき、車輌が停止時には自動減光により20%の明るさまで減光してくれる便利な 機能もついている。
 なんといってもバルブの寿命に直接関係する突入電流の問題が有り、スイッチをONに した時に流れる電流は100A近くにもなり、これがバルブの切れる原因となっている。
 これらに関しては 【ライトコントロールユニット】 を参照願いたい。
 またこのページで紹介されている製品は既に生産中止となっており、AUTO−DIM として新しい製品が販売されている為に購入の際は注意が必要である。
pkg-down.jpg  この製品の名前の通り、HIDの放電管で放つ青白い光に似せて作られており、製品の バルブを見てみると淡い青色のコーティングが施されていて、もしかするとスーパー ホワイトバルブにコーティングしただけなのかもしれない。
 その辺は情報が無くよくはわからないが、どっちにしろ少し青っぽく光る事だけは 間違いないので、これらの色を気にする人であれば普通の明るいバルブかスーパー ホワイトバルブの方をお薦めする。
 問題の価格だが、実際は定価が無くオープンプライスとなっている為に購入先により 販売価格が違ってくると思うが、スーパーホワイトバルブでも2個で3〜5千円位なので 5〜6千円なのかと思ったら、今回購入したH4タイプの135W/115W2個入りパッケージで ¥9,200であった。
 同じ2個入りのH4タイプでも115W/100Wの方だと¥8,800位だったと思うが、 それでもかなり高価な物になっている。
 ここまで高価だとオープンプライスを良い事に、新製品のうちに通常付けられる金額の 2倍とかで売っているのではないかと疑ってしまう。
pkg-open.jpg  製品の裏側より両端にあるセロハンテープをはがし、クリアーケースを取り外すと 左図の様にバルブが下の黒いケースにはさんで固定されている。
 その為にこの状態のままバルブ交換作業を行い、1個取り出したらそこへ純正バルブを 収納しておき、作業はあくまでも1個づつ行い純正バルブをこのケースに2個収めたら クリアケースを被せ車の中にバルブが切れた時の予備用に保管しておくと良い。
 保管の際には振動が多い所は避け、シートの下やグローブボックスやトランクに入れる 際には、カタカタ動かない様に固定するか布やスポンジ・ウレタン等で包む様にし、 なるべくフィラメントに衝撃を与えない様にして保管しておく。
 心配な場合は自宅に保管しておき、切れたら購入するまでの間だけでも取り付けられる 様にしておく。

◆装着後に・・・
 このプラズマブルーバルブを使用してみて、最初に点灯した時の感じでは確かに周囲が かなり白く見えた。
 周囲が白い壁や白いガードレール等に光が当たった場合は、やはりバルブに淡い青色の コーティングがされている為にチョット青に近い白に見える。
 しかし青と言う様な感じはなく、普通のバルブで照らされた物が黄色っぽい為に そう感じてしまうのかもしれない。
 あまり的確な表現ではないが、写真で言えばコダックとコニカが全体的に黄色っぽい 感じに対して富士が青っぽいと言った差や、プリンターで言えばインクジェットカラーの 全体的に黄色っぽいキャノンに対して青っぽいエプソンの様な感じである。
 これらの表現はあまりにも微妙なので見る人によっては全体的に赤っぽい色や黄色っぽい 色の方が好きな人もいる為に話しだけにとどめたい。

 一番気になった点が、良く街中で見かける対向車で異様に青いヘッドライトやフォグ ランプを見かけるが、もしかしたらあの様に対向車に見えてしまうのではないかと思い 心配であった。
 しかし駐車場の様な広い場所で点灯したまま対向車側方向から見てみたが、全くその様な 色の着いた光でない事がわかった。
 見る角度によって色が変わるバルブなども有ったが、このバルブの様に見る角度による 色の変化もほとんど無い様である。
 しかし純正バルブや普通のバルブを装着している車と比べると明らかに違いがわかり、 こちらが普通で他の車がかなり黄色く見えてしまう。

 純正でキセノンランプを採用している車は、あまりの明るさからかほとんど全ての車輌が プロジェクターランプを採用している。
 確かに光が周囲に飛び散らない分、光軸を上げてもあまり迷惑にならず下目でも遠くまで 照らす事が出来るので便利かもしれないが、周囲の明るさからすればプロジェクターは 損である。
 R33のGT−Rも後期型でキセノンランプが採用されプロジェクターになったが、 新型に見せる為かどうかは不明だがわざわざ純正品部品を使用してプロジェクターに してしまっている人もいる話を聞いている。
 せっかく明るいバルブをプロジェクターにするくらいなら、H1バルブの形状をした 一般市販のHIDも販売されている為に、私であればこちらを採用したい。
 しかし周囲が明るくなると雨や雪の降る中では、雨雪自体がライトで照らされ目の前で 光って視界が悪くなると言う欠点も有る。
 その為にこれからの車としては、普通のバルブでもプロジェクターでも組み合わせて 両方共に上目/下目を使用できればかなり夜間走行に貢献できると思う。

 ちょっと話しがそれたが、価格が高価だったという以外の問題は無く、白く発光する為に 意外と見易く明るい性も有るのだろうが、黒い服を着た人なども意外と良く見える様になった。
 当然といえば当然だか、昼間に点灯しても周囲が明るい為に発光しているバルブ自体を 直接見ても差が分からなかった。

 今回取り付けたセルボモードでは、スモールランプ(ポジションランプ)自体がヘッド ライトの中に取り付けてある小型電球でヘッドライトを薄暗く点灯するタウンライトと 称する構造になっているが、せっかく白く発光するヘッドライトだがこのタウンライト用の 電球の為に若干ヘッドライトの上下方向に黄色い部分が残っている様であった。
 その為に今回取り付けた車輌ではヘッドライトコントローラを取り付けてあり、この ヘッドライトコントローラー自体がH4バルブの下目側を使用しタウンライト同様の ポジションライト機能を持っている為に、より対向車に白っぽく見せるには純正のタウン ライト用のバルブは消灯した方が良いだろう。
 このタウンライト用の電球は、取り外してしまうと電球の取り付けてあった部分に穴が 開いてしまい、ここから雨などが入ってしまう為にメクラを付けるか電球はそのままにし 配線でカットする方法をお薦めする。

◆使用してみて・・・
 運転者から見た場合は明らかに周囲が白く照らされ普通のバルブとは違う事がわかるが、 ライトを点灯したままで外から見た場合や店先のガラスに反射したライトを見るとやはり 青白い光の中にオレンジ色っぽい物が見える。
 以前心配していた見る角度によって色々な光に見えるゴールドバルブ程でもないが そんな風にも見えなくない様である。
 元々のフィラメントがオレンジ色に発光する為にしょうがないのかも知れないが、 やはりバルブのガラスに青色っぽいコーティングを施しただけの為に限界なのかも 知れない。
 このコーティングにより光りの通りが違い色々な光に見えるのだろう。

 しかしガラスのコーティングを追加しただけで同社のスーパーホワイトバルブの 2倍近い値段にもなってしまうのだろうか?
 バルブ2個で1万円近いとは驚きで、明るさだけならスーパーホワイトバルブの方が お薦めで、プラズマブルーバルブを使用するまでも無い様である。
 同じワット数ならスーパーホワイトバルブでなく普通のバルブを使用すれば更に安く、 手頃に明るくできる為にこちらのバルブをお薦めしたい。

 その他に今回紹介したバルブも含めてだが、同じ市内でもショップによってかなりの 値段差が有るようである。
 私も最初の方で¥9,200で購入と書いたが、その後別のショップで2Kmと離れて いないのに¥8,800で販売されていた。
 これは高い方のショップのスーパーホワイトバルブの値段で、スーパーホワイトバルブや 普通のバルブは更に安かった。
 その為に購入の際は近くのショップを一通り見て回り、少しでも安価なショップより 購入した方が良いだろう。
 くれぐれもハイワッテージ用とスーパーホワイトバルブとプラズマブルーバルブが ある事に注意して、パッケージを十分確認してから購入する必要が有る。
 ショップによってはスーパーホワイトバルブを入荷時点の高価な値段を付けたままの 所も有る為に、値段が高いからプラズマブルーバルブと判断するのは危険である。
 また他社でも『HIDに迫る・・・』等と称して販売しているバルブが数多いが、 2〜3見てみるとPIAAで言うスーパーホワイトバルブと同等の3800K(ケルビン) 位しか無い為に、価格が安く同等と考えるのは間違いである。

 PIAAさんもR33用(H1バルブ用)としてキセノン球を使用したHIDを 販売しているが、バルブさえ作ればユニットはそのまま利用可能だと思うのでH4や H3のキセノン球の販売もして頂きたいものです。
 またH1用のHIDがたしか¥198,000だったと思うが、ちょっと高価すぎるので せめて定価が\128,000位にして頂きたいですね。
 それに交差点での停止中に明るいと対向車に迷惑ですので、できれば減光してもらえると 良いのですが、放電の周波数や電圧を変えるとキセノン球の寿命に大きく関係してくる のかも知れないが、高価な分の機能が欲しい物です。


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