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右側バルブの交換

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◆エアクリーナーケース取外し
t-neji1.jpg  セルボモードの運転席側である右側のバルブ交換は大変で、切れたからと言って 簡単に交換できる物ではなく、エアクリーナ部分を全て取り外す必要が有る。
 なお、SR系はエアクリーナが四角いのに対して普通のセルボモードは丸いエア クリーナを使用している様なので、この丸いエアクリーナも取り外す必要があるか どうかは不明である。
 エアクリーナボックスの上カバーを取り外す為に、まず右図の様にサスハウス上に 有るエアクリーナーカバーを固定している2本のボルトを取り外す。
 右図ではプラスドライバーを使用しているが、実際はレンチサイズ10のボルトで 固定されているが、ボルトの長さが足りず1回のエアクリーナ交換でボルト自体が 破損した為に別のネジに変えてある為である。
 その為にこの部分にある2個のボルトを脱着の際は十分注意して作業する必要がある。
d-neji1.jpg  次にエアクリーナの上カバーから出ているゴムダクトを固定しているホースバンドを プラスドライバーを使用して、このホースバンドのネジの長さ分だけ全て緩めておく。
 ここは作業し易い様になるべく多く緩めておいた方が楽である。
 左図ではエンジン側に固定してあるパイプの方を緩めているが、その逆のエアクリーナ カバー側を緩めても構わないが、取り外す際にエアクリーナカバーとゴムホースに逆の 力をかけて取り外すよりは同じ方向に力をかけた方が外し易い為に、取り易い方向を 外してもらっても構わない為にどちら側から取り外しても良いだろう。
top-case.jpg  以上の作業が終わったら右図の様に、エアクリーナケースの手前に2個所と奥側の 中心に1個所で上下のケースが固定されている。
 この固定金具はレバーの上の黒く塗られている部分をエアクリーナケースと反対側に 開く事によって外せる様になっている。
 力のかけ方によってはなかなか外れないが、ドライバー等で無理に開けようとして エアクリーナカバーを破損しない様に注意して取り外す様にする。
 特に奥側の金具がエアクリーナ固定金具の間から取り外す必要が有る為に、指が長く ないと取外しが大変かもしれない為に、レバーの黒い部分を外側に押し開く様にして 取り外せは外れるはずである。
filter.jpg  エアクリーナの上カバーを固定している3個所の金具が取り外せたら、エアクリーナ 上カバーを持ち上げて配管のホースバンドを緩めた方から取り外す。
 これでエアクリーナの上カバーが取り外せ、エアフィルターが見えてくる為に左図の 様にフィルターを取り出して水やホコリがかからない様に保管しておく。
 このフィルターは組立の際の配管を取り付ける時に手を入れたりする必要があり、 その際にフィルターの下に配管が有る為にどっちみち取り外す必要が有り、次の作業で あるエアクリーナの下ケースを取り外す際にフィルターを飛ばしたり落としたりして 破損する可能性が有る為に事前に取り外しておいた方が良い。
t-neji2.jpg  次にエアクリーナの下ケースを取り外す為に、右図の様にエアクリーナから出ている 固定用ブラケットのボルトを取り外す。
 ここもエアクリーナ側のボルトを取り外しても良いが、このブラケットを車輌に 残したままにしておくと作業上邪魔になる為にブラケット毎取り外してしまう。
 このブラケットのエアクリーナケース側は、スペーサで浮かしてある為にブラケットは 自由な方向に動く為に邪魔にならない方向に簡単に回せる様になっている。
 この部分から取り外したボルトは、紛失しない様に保管するか心配であれば元の位置に ボルトを軽くねじ込んでおくと良い。
under-case.jpg  エアクリーナの下ケースは左図の様に、フェンダー側から空気を取り込む様に なっている為にダクトが取り付けられる突起が出ている。
 その為にこのホースを外さないで無理に引き上げるとホースが破損してしまう。
 このエアクリーナの下ケースを取り外す際は、このダクトを外す為に下ケースを エンジン側に寄せてから下ケースの内側からダクトの方に指を入れて、ホースを 押し出す様にするとこのホースはホースバンドで締めていない為に簡単に外れる。
 その様子をフェンダー側とケースの間から確認できる為に、確実に外れたら そのまま上に持ち上げてホースが戻らない様に注意して作業する。
 これにより左図の様なエアクリーナの下側ケースが取り外せる。

◆バルブの交換
connector.jpg  エアクリーナーを取り外すとその部分からライトの後ろ側が右図の様に見える様に なってきて、バルブ交換が楽に出来る様になる。
 バルブの後ろ側には右図の様にコネクターが付いておりこのコネクターを引き抜くが、 そのまま引き抜けるタイプとコネクターの両端を指ではさむとコネクターのロック機構が 解除される物などが有る為に、取外しの際にはコネクターを確認しておく必要が有る。
 基本的にセルボモードではロック機構が無かった様に思えるが、今回の車輌には 永井電子製のHLC(ライトコントロールユニット)が取り付けてある為にコネクターには ロック機構が付いており、コネクターの両端をつまんだまま引き抜く必要が有った。
 コネクターを引き抜く際は多少きつい為に、コネクターを上下左右に揺さぶる様にして 引き抜いた方が抜け易くなるが、無理に力を入れるとバルブは細いバネで固定されている だけの為に、バルブが外れてきて破損する恐れが有る為に十分注意して作業する必要が ある。
valve1.jpg  コネクターが取り外せると左図の様にバルブのコネクターが見える様になり、バルブには 右下図の様な防水用のゴムカバーが取り付けてある。
 これを取り外してからバルブを取り外すわけだが、バルブ交換の詳細な方法に付いては 【左側ランプの交換】 を参照の上作業を進めて頂きたい。
 基本的にはバルブの交換は左右のヘッドライトは当然同じ方法で交換可能だが、 他車での交換でも同じでありバルブ形状がH4でなくプロジェクターのH3やR33系の H1などと違うだけで、トヨタ車などでは樹脂コネクターが一体式の物が増えてきている。
cover.jpg  ヘッドライトの後ろ側には必ず右図の様な防水用のゴムキャップが取り付けてある場合が 多く、車種によってはヘッドライトケースの後ろ側に樹脂製の一体構造となるキャップが 付いている物も有り、いづれの場合も取付の際には中途半端に組み付けてしまい水や ホコリが入らない様に注意して取り付ける様にする。
 今回のセルボモードの場合の様に、右図のキャップ右側にある2つの小さな突起は 水抜き用の穴で、内部に入ってしまった水分を抜く為の物で、この様な構造のキャップを 取り付ける際は間違えずにこの水抜き穴が下になる様に取り付ける必要が有る。
 そうでないと内部に溜まった水分が流れ出る所が無く、最悪の場合には水が溜まって しまったりする為に点灯時の熱くなったバルブに水がかかるとバルブのガラスが突然 割れたり、バルブの金属部分やランプケースの金属部分が錆びたりして交換しなければ ならなくなってしまう為に注意する必要が有る。

◆エアクリーナーケース取り付け
duct.jpg  エアクリーナーケースを取り付ける際は、右図の様にフェンダーの内側から空気 取り込み用のダクトが出ている為に、これがフェンダーの中に入り込んでしまわない様に 注意して作業する。
 ダクト自体がある程度硬く、簡単に曲がらないようなので無理さえしなければ大丈夫 である。
 クリーナーケースを組む際には、バルブ交換が確実に行われているかを目視確認し 実際にライトを点灯してみて動作するかどうか確認しておく。
 もし組み立ててからライトが点灯しないとなると、またエアクリーナーケースを 取り外す必要が有る為に確認は確実に行っておく必要が有る。
duct-set1.jpg  ヘッドライトの動作を確認したら、エアクリーナケース下側を静かに左図の様に 落とし込み、フェンダーから出ていたダクトとエアクリーナの突起が近づいたら、 エアクリーナケース下をエンジン寄りに寄せて左図の様にケース内側よりダクトの 取り付く穴より指を入れ、ダクトを外側に押しながらケースを押し下げ、取り付け 位置とダクトが同じ位置にきたらそのままダクトを指を使って引き寄せる。
 そうする事で簡単にダクトがケースの取付部分に差し込まれる様になるが、その 辺の様子をフェンダーとエアクリーナケースの間から見ながら確認し、ダクトが 完全に差し込まれているかどうかを確認しながら作業する。
t-neji3.jpg  ダクトが取り付けられたら、エアクリーナケースが動いて外れない様に右図にある 様に手前側で固定するブラケットをネジで固定するが、レンチで完全に締め付ける のではなく右図の様に手で締め付けられる位軽く締めておく。
 これはエアクリーナーケースに上のカバーを取り付けた時に位置が変わってしまう 為に、全て取り付けてからネジを締めないとこの部分のブラケットがねじれてしまい ネジ緩みの原因になったり、最悪の場合は長い間使用しているうちにクリーナー ケース側にヒビが入ってしまう可能性も有る。
 その為にこの時点では仮止めとしておき、ある程度動く様にしておく必要が有る。
filter.jpg  ここまで作業したらもう一度ダクトの入り具合を確認しておき、外れそうだった場合は 取付と同じ様にしてダクトの穴から指を入れホースを引き寄せておくようにする。
 あとはクリーナケースの上カバーを取り付けるだけの為に、先ほど取り外した左図の エアフィルターを下ケースに入れておく。
 フィルターの上下は幅の狭い方が下側となり下ケースに差し込む様になっており、 使用しているフィルターであれば汚れている方が下側となる様にとりつければ良い。
 もし新品のフィルターと交換するのであれば、上下逆には取り付かない為に気づくと 思うが、無理にふたをしてフィルター周辺の樹脂部分やクリーナーケースが変形しない 様に注意して装着する必要が有る。
duct-set2.jpg  次にエアクリーナーの上ケースを取り外す為に外していた、配管用のホースを右図の 様に差し込みながら上ケースを下ケースにはめ込む様にする。
 緩めたホースバンドが落ちて無くなっていないかどうか確認して、上ケースをダクト側に 傾くように斜めにしながら右図の様に取り付けるが、右図の様にゴム側のホースを ダクトに押し込む様にし、右図でも確認できるがホースがここまで入れる印がダクトの 折り曲がる手前に突起しているが、ここまでホースを入れる様にする。
 ホースを取付後はホースバンドはまだ固定せずにそのままにしておき、エアクリーナ ケースを完全に組み立ててから締め付ける様にする。
top-case.jpg  エアクリーナケースの上下がキチンとかみ合っているかどうか確認し、大丈夫であれば 左図の様に手前2個所と奥側1個所にある固定金具をはめ込む。
 この金具は取り外す時には金具の上部分である黒くなっている所を外側に開く様にして 取り外したが、今回の様に取り付ける場合はこの金具の黒い部分を使用しない。
 取付方は左図の様に金具の中心部分である丸く湾曲した部分の中心を押す事で、 金具の引っ掛かる部分が上ケースで開かれて最終的にパチッと音を立ててはめ込まれる。
 取り外す場合の黒い部分を持って押してしまうと、金具自体がバネになっている為に 開こうとしているのに手で押え込んでしまう結果になり、結局いくら力を入れても金具が はめ込めない原因となる。
 特に奥側に有る金具1個に関しては、ケース自体を固定する金具の間から下の方に 有る為に指が長くないと押しづらい部分に有り、上ケースと下ケースが開いている 場合が多い為にしっかりと上下ケースをフタしながら金具を押す必要が有る。
 またある程度力を入れても金具がはまらない場合は、エアフィルターが逆さだったり うまく装着されていない場合が有る為に、再度確認してから作業を行う。
duct-lock.jpg  エアクリーナケースが上下共に固定されたら、右図の部分のゴムホースが差し込んだ ままだった為にこの部分にあるホースバンドをプラスドライバーにより締め付ける。
 ここのホースバンドは金具同士がキッチリ最後まで閉じる様に締め付けるタイプで、 けして途中で締め付けを止めない様にする。
 ホースバンドを締め付ける際には、取り外した時と全く同じ位置に取り付ける様にし、 できればホースバンドの合わさり目が確認できればその部分も合わせておく様にする。
 またホース自体はエンジン側に固定された樹脂パイプの差込位置マークまでしっかりと 差し込んでから行う様にする。
t-neji1.jpg  あとはクリーナーケース自体を固定している左図の2個所にある取付ネジを取りつける。
 取外しの部分でも説明したが、この部分のボルトはレンチサイズ10のボルトで 固定されていたが、ネジ部分が短いボルトが使われており1回の締め付けでボルトの方の ネジ山が破損してしまった為に普通のボルトと交換してある。
 エアフィルター交換時には毎回このネジを取り外す必要が有る為に、多少長めのプラス ドライバー用のなべビスを使用している為に左図ではプラスドライバーで取り付けている。
 この部分はエアクリーナケースのネジで取り付ける部分にゴムで受けて中心にスペーサを 入れてありゴムがつぶれない様にしてある。
 その為にネジをある程度入れてからクリーナーケースを少し動かしてネジの中心位置で 固定できる様に調整する必要が有る。
 ここは2個所で固定されている為に、両方の穴位置の中心である程度妥協して締め付ける 必要が有るかもしれない。
t-neji2.jpg  最後にエアクリーナを手前側で固定している部分で仮止めしていた右図の部分のボルトを レンチを使用して固定する。
 これで右側のバルブ交換とエアクリーナケースの脱着が完了したが、取り外したネジや 金具部分を再度確認して緩みや忘れた個所が無いか十分確認する。
 確認後は再度ヘッドライトを点灯してみて、間違いなく動作するかどうか確認しておく。
 もし作業中のキズで塗装はがれの部分を発見したら、同色のタッチペンででも塗っておき 湿気などによる錆などで板金に穴が開いてしまわない様に処理しておく。



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