HONDA SNOWLA HS970(K2)
オーガドライブベルトの交換


◆錆の処理
 分解の途中で錆が目立つ所から何箇所かあり、その部分のパー ツは今回交換する予定は無かった為に、とりあえず錆の進行を遅 らせる為にも以前から車等ではよく使用していた左下図の様なホ ルツ製の錆チェンジャーを使用してみた。
 一番錆が目立ったのが右上図の様なキャタピラであるクローラ を駆動する為のパイプで、通常見えているハンドル側のパイプで はバッテリー液が噴出した部分の錆だけであったが、こちらの駆 動側のパイプは全体的にかなり錆びているのがわかるだろう。
 その為に左上図の様に錆チェンジャーを全体的に塗り、そのま ましばらく放置しておく事により右上図の様に赤錆が黒錆に変化 するが、これを2〜3度繰り返しておく。
 また、左上図の様にオーガドリブンプーリのシャフトにも塗っ てみたがあまり黒錆に変化する事は無く、右上図の様に軽く拭き 取ってみると全く変化しなかった。

◆新しいベルトをセットする
 ベルトについては別ページにある 走行ドライブベルトの交換 でも説明したが、以前ホームセンターで調達したベルトと違う物 が純正部品では使用されていた。
 それが左下図の様な物で、メーカーはバンドー製で変わりは無 いのだが、赤いラベルのRES−S Uと青いラベルのW800 と言う製品である。
 左下図では一番下にある磨り減ったベルトが今まで使用されて いたベルトで、今回純正部品として入手したベルトが中央のベル トの為に間違いは無いが、以前ホームセンターで入手したベルト が一番上の物である。
 しかし右下図の様にどちらもSB−35の為に間違いではない のだが、それぞれのベルトがどう違うのかをメーカーのホームペ ージから調べてみた。
 その結果が以下の表で、確かにSB−35と言う同品番の為に どちらも使用は可能だが、下表から耐久性が違う様である。
 この表からすると標準ベルトよりもRED−SUでも1.5倍 から4倍以上の耐久性がある物の、W800になると更にRED −SUよりも2倍から3倍の匈奴がる様である。
 これはおそらく、走行ベルトはミッションで減速されている為 にベルトへの負担は軽いものの、ブロアはプーリ比だけでほぼエ ンジンの回転が直接利用されている事から、意外とこのベルトに は負担がかかるのだろう。
 その為に1ランクアップさせたW800を採用しているものと 思われるが、とりあえず今回はせっかく以前ホームセンターから 入手してあった為にRED−SUを使用してみる事にした。
BANDO 標準 レッド  
Vベルト Vベルト SU W800
伝動能力 100 150 300
逆曲寿命 100 450 1800
衝撃寿命 100 150 450
雰囲気温度 100 450 不明
70℃寿命
油付着による 100 380 不明
寿命
 ベルトのセットは左下図の様にオーガドリブンプーリを一旦引 き抜き、ベルトをプーリにかけてから右下図の様にオーガハウジ ングのベアリングに挿し込む。
 但しこの方法は今回の様にブロアやオーガを取り外している場 合のみ可能で、もしもベルトの交換だけの場合にはこのオーガド リブンプーリはブロアやオーガミッションと接続されている為に 取り外せず、ベルトガイドを取り外しての交換作業となるだろう 。
 プーリを挿し込む際には左下図の様にベルトガイドにベルトを 引っ掛けない様に注意して、ベルトガイド周辺のベルトはしっか りと両手でプーリに巻き付けたままで挿し込む。
 そしてこのオーガ用のベルトをかけた状態のままで除雪機本体 にオーガハウジングを組み付ける為に、それまではオーガドリブ ンプーリがオーガハウジングから外れない様に右上図の様に上を 向けた状態にしておくと良いだろう。


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オーガハウジング交換

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