カバーロアDの取り外し ◆カバー取り付け部 純正オプション用の拡張コネクターは新型車解説書や整備解説書のどちらに も載っておらず、かろうじて電気配線図集の後ろにある配線艤装図と言うコネ クターの位置を示す図面の部分にコネクター番号が【B228】という記号で 書かれており『用品コード』と呼ばれる名称で記載されているものの回路図中 ではどこにも出て来ない。 その為にメーカー専用コネクターとしており一般ユーザーには解放していな い物で、純正オプションであるオートライトやツインフットランプにナビ等を 取り付けた時のみこのコネクターを利用する説明がある。 このコネクターを利用する為にはメーターパネルの下部でアクセルやブレー キペダルの上にあるカバーを取り外す必要がある。 まずは運転席側の右ドアを全開にして開けると右上図の様にダッシュボード の側面にワンタッチクリップが見えてくる。 このクリップは上下に2個あり、この2個共に取り外す必要がある。 クリップの取り外しは右上図の様にプラスドライバーを利用して、ネジを取 り外すと同じ様にしてドライバーを左回しにしてクリップの中心部分を回す様 にする。 左上図の様にある程度クリップの中心部分が浮いて来たら、ダッシュボード 側に残ったクリップの外側に爪を入れて持ち上げる様にする。 クリップの構造は中心部分を押し込むとクリップ先端が4つにむいたバナナ の皮の様に開きクリップが固定される様になっている。 上記作業でダッシュボード右側面にあるワンタッチクリップ2個を取り外し たならば、今度は今回取り外そうとするカバーロアDの左下でセンターコンソ ール側を見るとカバーを固定しているネジが見える。 このネジを右図の様にプラスドライバーを利用して完全に取り外す。 この部分のネジを取り外す場合はドライバーを斜めになっているカバーとド ライバーを直角にしてしまいがちだが、実際にはネジ自体の取付がカバーと並 行になっておらず、右図の様にドライバーを地面に対して並行に合わせる様に する。 ネジの取り外しはこの部分に限らず、必ずネジ頭の方向を確認しネジの取り 付け方向とドライバーが一直線になる様にして取り外さないとドライバーを差 し込むネジ溝が破損してしまいネジが取り外せなくなってしまう。 その為に、ネジの取り外しに関しては注意して行う必要がある。 ◆カバー取り外し 上記方法でカバーの右側からワンタッチクリップ2個を取り外し、左側から はタッビングビスを1本取り外せばカバーが外れる様になる。 カバーを取り外す際にはカバー下側を多少下側に広げ気味にし、クリップ2 個を取り外した右側面も多少広げ気味にしてからステアリング側の手前方向に 引っ張り出す様にする。 このカバーは上部3箇所にクリップ機構があり、パネル自体に裏側より3箇 所の引っ掛け部分があり、これがダッシュボードへと食い込んで固定されてい る。 その為にカバーを手前に引き出して差し込んである部分をダッシュボードか ら引き抜く様にする必要がある。 カバーが外れたならば直ぐに引っ張らない様にする。 このカバーの裏側には左図の様に2つのユニットが取り付けられており、そ れらに配線されているケーブルの長さもそれほど長くない為に、無理に引っ張 ったりすると線材に負担がかかってしまう。 また、左図の様にコネクターを各ユニットに差し込んだまま放置すると自重 である程度線材が引っ張られ、作業中にはカバーが邪魔になる事から必ず各ユ ニットからコネクターを引き抜いてカバーは別の場所に置いておいた方が作業 もし易くよいだろう。 もしも少しづつパーツを取り付ける場合等で何度かこのカバーを取り外す予 定があるならば、線材やコネクターへの負担を考えると別ページで紹介してい る 【カバー裏取り付け部品の移動】 を参考にしてカバーの裏側にある2つのユニットを別の所に取り付けた方が良 いだろう。 カバーに付いているユニット2個からコネクターを取り外し、完全にカバー を取り外した状態が右図である。 それぞれのユニットから外したコネクターは全て極数が違う為に、組み立て る際に間違う事はまず無いだろう。 また、パーツ取り付けが終わらずいちいちカバーをするのが面倒な場合は、 カバーの裏に付いていたユニットを2つ付けるだけでカバーを取り付けなくと も問題なく走行できるだろう。 これらのユニットにコネクターを差し込まないとまずはパワーウインドゥが 動作しない為に走行前には必ずユニットを使用する様にする。 カバーを取り外すと左図の様に何も取り付けられていないコネクターが出て 来るが、このコネクターが【用品コード】と呼ばれる物でこのホームページ上 では純正オプション拡張コネクターとして紹介している。 ただ、純正オプションでオートライトやナビなどの製品を既に取り付けても らっている場合には、このコネクターは既に使用されている場合がありオプシ ョンによっては更に同じコネクターで戻してある場合もあり、複数のオプショ ンを取り付けるとその都度コネクターにコネクターを付けて行ける方法を取っ ている様である。 メインに戻る 車両関係に戻る レガシー詳細に戻る 拡張コネクタに戻る |