◆機器の組み立ての様子
今回組み付ける機器は以下の様な物である。
取り付けネジは各機器に付属のネジを使用する様にし、もしも紛失してしま
ったりした場合には各機器の両サイドに書いてあるネジのサイズを参考にして
ホームセンター等から購入すると良いだろう。ただ、最上段には取り付けネジ穴が無い為に以下で説明する内容で取り付け ブラケットを作成する必要があるが、ここでは厚手の板金を使用する為に各機 器付属のネジでは長さが短い為に取り付けられなくなってしまうだろう。 ◆最上段取り付け金具の作成
今回は最上段の機器を取り付ける金具として右図の様な穴開き金具を使用し
たが、これはホームセンターのカー用品コーナーやカーショップで扱っている
エーモン工業株式会社製
のステンレス金具(S625)であり、この金具は穴径がφ7mmで、金具の
サイズが200×15×1.5mmとなっており、Dサイズ取り付けピッチが
50mmと言う事からこの金具1本から取り付けネジの数量分である4本は取
れない為に、この金具を購入する際には2本必要なる。
この金具にはネジ穴のピッチが書いてないが、実際にこの金具の売り場に行
くとメッキと黒塗装とこのステンレス製の3種類の金具が置いてあるが、これ
らの金具を比べるとステンレス製の金具と他の2本のネジ穴のピッチが違う事
がわかると思う。その為にこのステンレス製の金具の穴位置がDサイズ取り付けに近く、切断 するだけで無加工で利用する事ができるであろう。 また、切断の際には危険な為に左図の様にジグソーを利用する場合には、金 具のネジ穴を最低1箇所は木の台にネジで固定してから切断すると比較的安全 に作業できるであろう。
また、今回はこの取付金具に使用した板金の厚さが1.5mmと純正取付金
具の板厚分もある為に各機器に付属の取り付けネジでは長さが足りなくなるだ
ろう。その為に右図の様なネジやスプリングワッシャー等も長目の物を用意してお く様にし、機器の両サイドにあるネジ長さ指定の物より2〜3mm長目のネジ を購入しておく必要がある。 しかし、ネジの長さは1mm単位で売っているわけで無く、ほとんどの場合 は5mm単位となっているだろう。
その為に多少長目のネジを購入しておき左図の様に圧着ペンチ等に付いてい
る簡易ネジ切りを使用して長さを揃える様にする。この簡易ネジ切りを使用する際は方向に注意する様にし、左図の様に文字が 書いてありネジを差し込む部分にネジ溝が切れている方から差し込む様にしな いと、切断したネジが取れなくなってしまったりネジのネジ山がつぶれてしま ったりしてペンチとネジ共に使えなくなってしまう恐れがある為に取り扱いに は十分注意して作業する様にする。 ◆取り付け
まず機器を組み立てる前にエアコンの操作パネル背面にある室内温センサー
の白いダクトを取り付けておく必要がある。これは右図の様にパネル背面の真後ろで無く、下側の多少奥ばった所から配 管されており左図でもわかる様に機器を組み立て後ではダクトを取り付けるの は不可能である事がわかるだろう。
その為にこのダクトは先にエアコンの操作パネル側に取り付けてしまい、取
り付けたダクトは抜け易い為にエアコンの操作パネル側をインシュロックタイ
等で固定しておくと良いだろう。このダクトは操作パネル側で無く別ページの 『純正オーディオの取り外し』 でも説明したが、ダクトはブロアー側より取り外した方が確実である為にこち らからの取り外しをお奨めする。 最も、この状態では操作パネルに取れ付けるのは不可能である為に、取り付 け位置を移動しなくとも最下段にでも移動しない事にはブロアー側からしか取 り付ける事はできないだろう。
最上段には固定する為の穴ができない為に右図の様にして取り付けブラケッ
トを作成するが、この様に純正の取り付けブラケットの上から更に板金を固定
する必要がある為に、各機器に付属している取り付けネジでは長さが不足して
取り付ける事ができなくなってしまうだろう。無理をすれば何とか1〜2山ぐらいで固定できそうな場合もあるが、この状 態でネジを締め込んでしまうと機器側のタップが破損してしまいねじが全く効 かなくなってしまう恐れがある為に、軽くネジを締めてみてすぐにネジが締め 込まれるような場合には長さが不足している為に、その部分には長いネジを別 途用意して利用した方が安全であろう。
今回使用した最上段の1D取付金具は普通のネジでは無くタッピングビスが
使用されていた他に、取付金具の為にケース内は何も無くネジの長さを気にす
る必要が無かった。その為に1D取付金具には右上図の黒いネジである長目のタッピングビスを 用意してこれで固定する様にしている。 左図の様に固定した場合に穴開き金具のネジ穴中心よりはズレて固定する様 な感じにはなるが、ネジ径の5mmより金具のネジ穴系であるφ7mmは多少 大きい為に、ネジには平ワッシャー等を使用してネジ頭が大きなネジ穴に影響 されない様に締め付ける必要があるだろう。
実際には最上段に取り付けた部分には純正のブラケットがネジの半分ぐらい
までしかかかっておらず、その為にネジを締め付ける際にはネジ頭の半分だけ
に力がかかることになってしまう。かろうじて穴開き金具の上から締め込んでいる為に多少は状況的に良いもの の、できれば純正のブラケットの上で最上段の機器を取り付けるネジ部分が隠 れるぐらいのスペーサを作ってネジに均等な力がかかるようにしてから締め付 けると良いだろう。 ◆取り付け後の処理
取り付けの際には今回使用した機器だけでも、1D取付金具はタッピングビ
スで純正エアコンの操作パネルもそうだが、CDレシーバはM5のネジを使用
しておりエレクトリッククロスオーバネットワークに関してはM4のネジを使
用しておりサイズや種類がバラバラである。その為にネジを間違えて無理に取り付けると機器のネジ山が破損してしまい 固定できなくなってしまう恐れがある。 これらの事からも予めネジを分類しておくとよいだろう。
また、今回は使用しなかったが今後の拡張の為にエレクトリッククロスオー
バネットワークを2台取り付けている。その為に左図の様にリアパネルには多くのRCAピンが出てしまっており、 この部分が全て今回は未使用の為にこのままとなってしまう。 しかし、この様にコネクターに何も取り付けず放置しておくと湿気等により 錆びやホコリ等で使用できなくなる恐れがある。 その為に何らかでカバーをしておく必要があるだろう。
今回はホームオーディオ用で購入して使用していないアナログ音声のRCA
ピンコードが沢山あったた為にこれを利用している。コネクターは入力とHIGH・MID・LOWの3種類で1台に8個のコネ クターが付いている為に、ケーブルには両端にコネクターがある為に1台のエ レクトリッククロスオーバネットワークに2本のケーブルがあると全て塞げる ようになる。 こうして塞いだのが右図であるが、ケーブル部分が邪魔にならない様に機器 の隙間などに入れ込んで、ケーブルがほどけない様にインシュロックタイ等で しっかり縛っておくと良いだろう。 メインに戻る 車両関係に戻る レガシー詳細に戻る カーオーディオ詳細に戻る
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