ani_103.gif

リアアンプへの配線引き廻し

ani_103.gif

◆コンソール前半分の取り付け
tube.jpg  右図はヘッドユニットを取り付けた部分の下に当たる場所で、空調関係のボックスが 見えるが、エンジンルームのバッテリーから配線した電源ケーブルを保護チューブに 通し、この空調ボックス関係の周辺を図の様に引き回し固定する。
 この電源や音声ライン関係の線材を従来はドア側の端を通しているが、今回の ワゴンRワイドではドアのステップ部分を取り外すと取付関係の樹脂でできている 爪やはめ込み部分が割れてしまい、うまく取り外せなかった為に車輌の中心を 配線するようにした。
 電源ケーブルは右図の空調関係のボックス左側で、助手席寄りに出てくる為に、 右図の様にして車輌の中心に位置する様に引き回す。
 また右図の空調関係のボックス下部からは、エアコンの結露して溶けた水抜き用の ゴムホースが見えるが、このホースはただ差し込んであるだけでエンジンルーム 下部へと突き出ているだけである。
 その為に配線引き回しの場合は邪魔にならない様に、この排水用のホースを車内から 引っ張って抜いておくと良い。
console.jpg  線材はすべて中心部分を通す為に左図の様にシフト部分に有るコンソール関係は 全て取り外しておく。
 取外し方法は作業を先に進めてしまい画像が無い為に組立順番を逆にして参照し 参考にして頂きたい。
 左図の左側に見える黄色と黒色の線材がリアに設置するパワーアンプ用の電源 ケーブルで、5.5゜のケーブルが各2本で合計4本となっている。
 また右側に有る線材は低域用と中域用の音声信号を運ぶ為のRCAピンケーブルで 一般オーディオ用でなくカーオーディオ用を使用している。
 このRCAピンケーブルはケーブル内を分解してみないとそうとも言えない場合が あるが、一般オーディオ品の安いケーブルを購入するとシールド用の芯線が網状に なっておらず、ただ真っ直ぐに全体に張り巡らせないである製品も有る為に購入の 際には注意する必要が有る。
 カーオーディオ用であればシールドが網状になっており、少しはシールド効果が 期待できる為にSONYのMDを利用する機会が多い為に、ケーブルにはSONY製の RC−65(5m)やRC−64(2m)を使用している。
 また右側の音声ケーブルの中に赤く細いケーブルも見えるが、これはヘッドユニットから 出てきているパワーアンプのリモートコントロール用信号で、この信号で必要な 場合だけパワーアンプを動作させる様にするが、カーオーディオ用のRCAピン ケーブルを購入すると付属してくるが、もし付属していない場合には別途線材を 用意しておく必要が有る。
 この部分のケーブルはそれほど太くなくても良いが、最低でも0.5゜は必要で できれば1.25゜前後を使用した方が結束の際にインシュロックタイでつぶされる 事を考えると良いだろう。
side-brake.jpg  右図はシフトレバーとサイドブレーキ部分を引き回した様子だが、線材は音声用と 電源を別々に引き回し、ケーブルは一旦右図の様にインシュロックタイで結束し 線材が交差しない様に真っ直ぐに結束するようにしてから保護チューブを被せると 奇麗に仕上がりケーブルへの負担も少なくなる。
 結束しチューブを被せた線材は、車輌の板金部分に固定されているシフトレバーの 取付部分やサイドブレーキの取付部分にインシュロックタイで軽く固定しておくと良い。
 これらに結束する場合には、間違っても可動部に結束してしまわない様に十分注意して 作業する様にする。
wire-side.jpg  線材類は左図の様にリアシートを倒した部分から引き出しておくが、中央の コンソールから出た線材は一度カーペットの上に出てくるが、カーペットの上を 引き回すと保護チューブなどでフロアーマットが盛り上がってしまう為に、サイド ブレーキのワイヤーと一緒にカーペットの中に潜り込ませ、左図の位置まで 純正のカーペットが出ている為に、ここまでカーペットの下を引き回して おいた方がよい。
 純正カーペットの下を引き回す場合には、線材に保護チューブを使用すると カーペット自体がかなり盛り上がってしまう為に、ケーブル同士を結束したまま 引き回すだけで良い。
power-wire.jpg  ケーブル類は右図の様に長いままとなっているが、使用するアンプの方に行く 線材を予め分けておくと良い。
 今回は低域用と中域用のパワーアンプを左右のスピーカーボックスに1個づつ 取り付ける為に、それぞれの方向に近い様にケーブルを仕分けておく。
 パワーアンプへの実際の配線に関しては、別ページの リアアンプの配線 にて説明しているが、右図の様に線材をバラバラにしたままでは使用せずに、 しっかりと結束し車輌に固定してから配線する。
cable-check.jpg  車輌の後ろまで線材を引き回したら、前の方から組み立てて行く。
 まずは左図の様に前半分のコンソールをシフトレバーの真上から被せ、実際の 取り付け位置に配置してみて、バッテリーとヘッドユニットから出てきている 線材を通す位置を確認する。
 線材は左図の様にコンソールの先頭からもぐりこませているが、コンソール自体を 削る事無く保護チューブの太さのまま設置する事が可能であった。
 その為に引き回す長さを決めて、これらの保護チューブ同士を軽く結束してから コンソールで床のカーヘットの間に挟み込む様な感じで固定される。
con-front.jpg  配線の長さと位置を決めてコンソールで線材の保護チューブを挟み込んだら、 右図の様にプラスドライバーを使用してコンソール自体を固定してしまう。
 ここで使用しているプラスドライバーは、ヘッドユニットなどを組み付けた時に 使用したものと同じサイズの物で、コンソールを取り付けるネジはタッピングネジを 使用している。
 その為にネジが斜めに入り込まない様に、ネジを一旦取り外す方向である左回し に回してから、途中でパチッと音がしネジ自体が沈み込む位置を見つけ出して この部分から右回しにしてネジを締め付ける様にする。
 このコンソールを取りつけているネジは軽く固定しておき、右図の向こう側にも ネジを取りつけたらコンソールのネジ部分を見て、以前締め付けていたネジ跡が コンソールの樹脂部分に傷として残っている為に、コンソール自体を前後に移動し ネジ頭と傷痕が一致した所で固定する様にする。
 このコンソールを固定しているネジは、あまり極端に締め付けてしまうとコンソール 自体が樹脂の為にネジ頭で押しつぶされて、締め付け部分が破損する場合が有る為に 注意して締め付ける必要が有る。

◆コンソール後ろ半分の取り付け
con-set1.jpg  コンソールの前半分を取りつけたら今度は後ろ半分のコンソールを取り付けるが、 右図の様にサイドブレーキレバーの上から後ろ半分のコンソールを被せるが、 この前にサイドブレーキは通常使用する位置まで引っ張っておき、シートは運転席も 助手席も一番前までスライドさせておく様にする。
 シートは右図でもわかる様に、シート座面の両端が幅広くなっている為に コンソール自体も幅がありシートを押し広げながらでないと取り付けられない。
 その為に右図の様にサイドブレーキにコンソールを引っかける様にして入れてから コンソールを後ろに後退させ、サイドブレーキレバーを飛び出る様にしてから コンソールを下に降ろすと取り付け易い。
con-set2.jpg  コンソール自体が床下まで落とせたら、左図の様に前半分のコンソールと つなぎ目を合わせる様にして取り付ける。
 左図でもわかる様に、コンソールの両側には前半分のコンソールに突き刺さる 様な爪が出ている為に、後ろ半分のコンソールを後ろを持ち上げる様な感じで この爪を差し込む様にする。
 この場合には左図の中央に有るネジ固定用の突起は、後ろのコンソール半分の 突起部分が前のコンソールのネジ穴の上になる様に取り付ける。
ab-cont.jpg  また、この部分に右図の様なユニットが見えているが、これがエアバッグ用の コントローラーとなっている為に、この辺の作業を行なう際には十分注意して 作業する様にする。
 基本的にエアバッグはキーシリンダースイッチでエンジンをONにするIGの 位置でないと動作しない様になっている為に、エンジンキーを取り外した状態で 作業していれば問題ない。
 しかし電源関係の調査をしたままでキーシリンダースイッチがIG位置のままに なっていて、このエアバッグコントローラーにドライバーやレンチを落としてしまい ある程度大きな振動(衝撃)を与えるとエアバッグが開いてしまう可能性が有る。
 作業中にエアバッグが開いてしまうと、かなりの勢いで開く為に人が飛ばされたり 場合によっては捻挫や骨折などをしてしまう可能性が有る為に注意が必要である。
ot-pin1.jpg  後ろ半分のコンソールの取付にはタッピングネジの他に左図に有るワンタッチ式の ピンを使用して固定してある。
 このピンは取付の際には右側の様にピンを飛び出させて置く必要が有り、ピン先を よく見るとピンを飛び出させると外側のピンが閉じる様になっている。
 このまま製品に差し込んでから左図の左側の様に中心のピンを平らになるまで 押し込む事で製品の内部に入った外側のピンが開く様になっている。
 また取外しの際には中心のピンを引っ張れない為に、逆にプラスドライバー等を 使用して3mm前後押し込んでやると中心のピンを引っ張った時と同様に外側の ピンが閉じる様になりピン全体を引き抜けるようになる。
ot-pin2.jpg  その為に右図の様に後ろ半分のコンソールにある後ろ側の取り付け位置にワンタッチ ピンを刺し込む前には、左上図の右側のように中心のピンを飛び出させておく必要が ある。
 ピンを刺し込む前にコンソール自体と車輌側の固定する板金の穴を合わせておき、 動かない様にコンソールを手で押さえながらワンタッチピンを入れるが、この際に 飛び出させた中央のピンがへこまない様に、飛び出させたピン自体を持って押し込む 様にすると上手く取り付けられる。
ot-pin3.jpg  ワンタッチピンをコンソールに差し込み、しっかりと差し込まれたかどうかを 確認してから、左図の様に指で中央の飛び出したピンを平らになるまで押し込む。
 この場合にはプラスドライバー等で押し込んでしまい、奥まで入り過ぎてしまうと 逆にピンが外れる様になってしまう為に、この様になってしまった場合にはピン全体を もう一度取り外してしまい、ワンタッチピンの中心に有るピンをもう一度飛び足さ せてから取り付ける。
 このピンを取りつける際には無理に押し込むとピンの外側の部分が割れ易い為に 注意して取り付ける様にし、もし押し込んでも固くて差し込めない場合は取り付ける コンソールと固定する板金とが上手く合っていない事が考えられる為に、取り付ける 前には十分に確認してから取り付ける様にする。
con-neji.jpg  後ろ半分のコンソールで後ろ側をワンタッチピン2本で固定したら、右図の様に サイドブレーキの真下に有るコンソール同士のつなぎ目を固定する。
 この部分には前半分のコンソールを固定しているネジと同じタッピングネジを 使用して居る為に、取付には同サイズのプラスドライバーを使用し一旦タッピング ネジを取り外す方向である左回しにし、ハチッと音をたててネジ自体が沈み込む 部分を捜し出す。
 この沈み込んだ位置から締め付ける事で、ネジ山を崩す事無く締め付けられる様に なるり、このネジも樹脂部分を固定する為にあまり強く締め付けない様にする。
 あまり緩くても走行中の振動で外れてくる可能性が有る為に、樹脂自体に多少跡が 残るくらいの締め付けが良い。
cover1.jpg  これで後ろ半分のコンソールが取り付けられたが、最後に左図の様なカバーを 取り付けて中心に見える穴にふたをする必要が有る。
 このカバーはネジ類はなくただ単に挟み込む様になっている。
 取付は左図のサイドブレーキ先端に見える前半分と後ろ半分のコンソールを固定 しているネジ部分にカバーを差し込む様にして、少しづつ上の方に合わせるように していく。
 当然このカバーには取り付ける方向があり、左図でもわかるが平らな方を下にし 多少曲がっている方をサイドブレーキの付け根の方に向けて取り付ける様にする 必要が有り、間違っても逆に取り付く事は無い。
cover2.jpg  このカバーの取付はシフトレバー方向に差し込み、少しづつ右図の様に指で両端を 押し込み、パチッと音がすればコンソールにはめ込まれ固定されて行く様になっている。
 うまくはめ込まれないとコンソールとカバーの間に隙間が発生する為に、この隙間を 確認しながら指で押して固定し、全て取り付けられたらサイドブレーキを降ろしてみて、 サイドブレーキレバーがコンソールカバーと干渉しないかどうかを確認しておく。
 これでコンソール回りの配線と組立が完了する。



 メインに戻る   車両関係に戻る   ワゴンRワイド詳細メニューに戻る 
ani_101.gif
このホームページについての連絡先は こちら 迄にお願い致します