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リアアンプの取付・配線

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◆後ろ側での結束
cable1.jpg  今回のワゴンRワイドでは車輌のドア側の樹脂部品が取り外し時に破損してしまう 事から車輌の中心を引き回している。
 右図はリアシートを倒して荷物を積むスペース部分のフロアーカーペットを椅子側に めくった様子で、各ケーブルはサイドブレーキのケーブルと一緒にフロアーマットの 下を引き回し最終的にここから引き出しておく。
 線材の引き回しに関しては別ページの リアアンプへの配線引き回し を参考にして頂きたい。
cable2.jpg  これらの線材を左右のスピーカーとアンプにわけるが、今回はスピーカーコードを 後で配線して結束したが、この時点でスピーカーコードを必要な長さに切断して用意 しておき、電源等と一緒に結束してしまった方が効率よい。
 今回はケーブルの保護チューブの手持在庫が無かった為に、左図の様に10mm 前後間隔でインシュロックタイにより結束し、線材がバラバラにならない様にまとめ ている。
 ケーブルの保護チューブにむやみやたらに押し込むよりは、この方法の方が線材を 奇麗にまとめ上げられる為に、可動部や露出部には保護チューブを使用するがその他は インシュロックタイで仕上げる事が多い。
 ショップ等に依頼して取り付けてもらった場合には、線材の引き回しや結束の仕方で 仕事の丁寧さが伺える為に、取り付けてもらったら一度は何かの機会に見ておくと良い。
band2.jpg  線材は中央に有るリアシート用のシートベルトを避けて通し、ここで線材が90度 折り曲げる事となる為に、右図の様にコンベックスベースを車輌側の板金に貼り付けて 線材を固定し、折り曲げで線材が広がらない様にする。
 右図では折り曲げた後しかないが、当然コンソール側から来ている方向にも固定する 必要が有り、コンベックスベースは強力両面テープであるが板金側のホコリを良く 取らないと直ぐにはがれてきてしまう為に注意する。
 新車の場合にもホコリやフロアーカーペットの毛が付いている為に、そのまま貼り 付けてしまうとはがれ易い為に、コンベックスベースを貼り付ける際には十分に ホコリを取り除いてから貼り付ける様にする。
band1.jpg  左図は中心部分から折り曲げて引き回した線材を更にタイヤハウス側に折り曲げて いる部分で、ここにもコンベックスベースを使用し折り曲げた線材が広がらない様に している。
 尚、今回はアンプを取り付けたスピーカーボックスを配線したままである程度は 移動できる様にする為に、左図の右側であるタイヤハウス部分にちょっとした空間が あり、ここに余った線材を束にしておき必要になったらほどいて線材を延ばせる様に している。
 本来は線材を切断できないRCAピンケーブル等は、アンプから先に結束して行き 最終的にはヘッドユニットの後ろ近辺などに余った線材を結束するが、今回の場合は アンプを移動するようでなくともこの部分に余裕を持たせても良い。

◆パワーアンプの取り付け
amp-set1.jpg  今回のワゴンRワイドでは、荷物をなるべく多く積めるようにスピーカーボックスを かなり小型に製作した為に、パワーアンプは右図のようにスピーカーボックスの側面に 取り付けている。
 この部分はパワーアンプを取り付けると同時に、リアのタイヤハウス部分も逃げる 様に切り取ってあり、このパワーアンプを取り付けている部分がウーハ用の箱と なっている。
 右図はウーハ用のパワーアンプでKENWOODのKAC−821を取り付けて いるが、パワーアンプの幅とスピーカーボックスの幅を同じに作った為に端子台部分が 飛び出すような感じになってしまっている。
amp-set2.jpg  パワーアンプの固定方法はタッピングビスによりスピーカーボックスに固定して いるが、このパワーアンプは左図のネジ取り付け位置がアンプ上面から長いネジを 使用して固定するようになっていたが、このネジを取りつける部分の中心部が空洞と なっており、ネジで締め付けると歪んでしまう様な感じであった。
 その為に本来ネジで固定するアンプ上面側を6.5mmのドリルで貫通してしまい、 左図の様にドライバーが差し込める様にして、6mmのタッピングネジを空洞になって いる横の部分から差し込んでアンプの下側部分を固定するようにしている。
 この方法でミッドレンジ用のパワーアンプも加工してからネジで固定している。

◆パワーアンプの配線
w-amp1.jpg  実際にパワーアンプをスピーカーボックスに取りつけてから車輌に固定すると 右図の様になり、右側のスピーカーボックスをリアシートを倒した車内側から見た 状態である。
 パワーアンプには音声用のRCAピンケーブルと太い電源ケーブル2本と電源の リモートコントロール信号とスピーカーケーブルと多くの線材が集まってくるが、 これらを全てケーブル用の保護チューブに通して配線する。
 この保護チューブの先端は右図の下の方に有る様に、ケーブルクランプを使用して タッピングビスで固定しアンプ側の端子台とケーブルに負担がかからない様に しているが、万が一の為に同じ場所を2つのケーブルクランプで固定している。
w-amp2.jpg  左図はそのスピーカーボックスを全体的に見た所だが、もう少しスピーカーボックスの 幅をとり線材を固定する部分を取った方が良かった様に思える。
 ケーブルは左図の様にリアシートの背もたれ部分側に固定している為に、リアシートを 倒して荷物を積まなければ問題ないが、荷物を積む際には線材に当たらない様に注意して 積む必要が有る。
 尚、スピーカーケーブルはアンプの取り付けた方側へは直接最短距離で配線できる 位置に有るが、左右のケーブル長が極端に違ってしまう為に一旦左右のケーブルを リアシート下部の結束している部分に通し、電源関係のケーブルを左右にわけている 部分まで持って行きUターンしてくる様に配線し、スピーカーケーブルが左右共に 同じ長さになる様に引き回す。
m-amp.jpg  これまで説明した右側のスピーカーボックスにはウーハ用のパワーアンプを取り 付けているが、左側のスピーカーボックスには右図の様にミッドレンジ用のパワー アンプを取り付けている。
 スピーカーボックス自体はほぼ同じ位のサイズであるが、パワーアンプの出力が 小さい分で右図の様に奥行きがウーハ用のパワーアンプと比べ半分くらいで済んで いるのがわかる。
 その為に従来から端子台を中継して配線している為に、今回も右図の様に端子台を 利用して配線している。
 こちらの線材も保護チューブを使用して、端子台直前でケーブルクランプ2個により 固定して線材や端子台に負担がかかり断線しない様にしている。

◆電源の通電
fuse.jpg  パワーアンプの配線関係が終了して接続の確認が済んだら、パワーアンプへの 電源を供給するが十分接続を確認し機材や線材を破損しない様にする。
 電源の通電は別ページの バッテリーからの直接電源取り込み を参考にして頂きたいが、ここで線材のバッテリー側に付いているヒューズを抜いて 配線している為に、ヒューズボックスにヒューズを差し込む事で電源を供給できる。
 ヒューズを差し込む際にはヒューズボックスへ一気に差し込む様にし、半接触状態を 作らない様にする必要が有る。
 ヒューズを差し込むとバチッと音がして、周囲が暗いと火花を発生しているのが 見えると思うが、一気にヒューズを差し込まずにバチバチとやっているとサージ等で パワーアンプの電源回路が破損する場合が有る為に注意する。
 またアンプが破損しないまでも差し込んだヒューズが断線してしまう事もある。
 その為にヒューズの予備は必ず準備しておく様にする。
 但しヒューズが切れた場合には誤配線も考えられる為に、ヒューズを取り替える前に もう一度配線関係をチェックしておく必要が有る。



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