HDMI・DVI−D端子搭載 BENQ製 24インチワイド液晶 ディスプレィ FP241W
HDMIにて接続してみる(DVR-DT90)


◆ケーブルの接続
 今回メインのHDMI接続については、どの製品にもHDMIケ ーブルは添付されていない為に、必要な長さのケーブルを別途購入 する必要がある。
 今回は オーディオラック からの引き出しと言う事で多少長目のケーブルを用意する必要があ り、何とかギリギリ5.0mケーブルで届きそうだった為にとりあ えず5.0mのケーブルを購入してみた。
 今回購入したものは DENON 製のAK−H500XYで定価が13,000円である。
 このケーブル外皮にはメッシュジャケットとなっている為に、ザ ラザラした感じであり結構折り曲げに対して硬い感じではあるが、 内部の線材保護と言った意味では良いかも知れない。
 しかし外皮が硬いケーブルを使用した場合には、頻繁にケーブル が動く環境の場合には機器のコネクター自体が破損する恐れがある 為に、できるだけケーブルは両端の製品側に固定するかケーブル自 体を固定してしまい動かない様にする必要性があるだろう。
 HDMIコネクターはディスプレィ側と機器側では全く同じコネ クターではあるが、コネクターを挿し込む方向がある為に必ずコネ クターの形状を確認してから挿し込む様にする。
 右図の様にDVDレコーダ関係の機器では背面のパネルにある為 にコネクター形状は比較的確認し易いが、液晶ディスプレィの様に 薄型になると左図の様に真下から挿し込む製品が多く確認し難いが 、コネクターを破損させない為にも、必ず機器とディスプレィ側の 両方のコネクター形状を目視確認してから挿し込む様にする。
 そしてオーディオラックからテーブルの背面に設置したディスプ レィまでは壁中でも通さないとケーブルが邪魔になってしまう。
 そこで以前同じ場所にデジタルオーディオ関係のケーブルを設置 していた際に使用していた左図の様なケーブル保護材を再び用意し てみた。
 この中には今回用意したHDMIケーブルの他にも、PinP( ピクチャー・イン・ピクチャー)用のコンポジットビデオ用のビデ オ信号ケーブルと、PC用スピーカでも音声が再生できる様にオー ディオケーブルも一緒に通しておいた。

◆実際に映してみる
 結果的にPCとはRGB端子を使用して接続し、DVDレコーダ からはHDMIとコンポジットビデオ信号により接続してみた。
 PCはできればDVI−D端子により接続した方がよいのだが、 残念ながらカードがもう販売されておらず、今回使用したカードの 性能上の問題からか若干ボケた様な感じになってしまった。
 解像度的にはディスプレィのスペックである1920x1200 で表示させている為に、低解像度によるディスプレィ側での画像を 引き伸ばされてボケていると言う感じではないはずである。
 そして下図がピクチャー・イン・ピクチャーを利用した画像であ る。
 このピクチャー・イン・ピクチャー機能は全ての入力が組み合わ せられる物ではなく、意外と使いたい組み合わせが無かったのには 非常に残念である。《 PinPの組み合わせ
 PCをメインとして考えた場合には上図の様になるが、PCの入 力はRGBのD−Subコネクター若しくはDVI−D端子をを基 準と考えると子画面にはHDMIを使える組み合わせが無い。
 実は上記でコンポジットビデオ信号を通しておいたのにはこの入 力の組み合わせによる対策の為で、とりあえずD−SubやDVI −Dの入力とはコンポジットビデオ信号かS端子であれば組み合わ せが可能だった為に、何とか上図の様に表示が可能となった。
 しかし困ったのはその逆であるHDMIをメインとして考えた場 合で、メイン画面にHDMI端子から入力した画像を選択した場合 に、子画面には絶対PC画面を表示できないと言う事である。
 では子画面にD−Sub若しくはDVI−D端子からのPC画面 を表示させるにはメイン画面の入力は何かと組み合わせを探してみ ると、なんとコンポジットビデオ入力かS端子入力しか使えないと 言う事になっており、結局は上図の様になってしまうのである。
 この様にせっかく付いたピクチャー・イン・ピクチャー機能では あるが、肝心のHDMIをメイン画面とした組み合わせができず、 おそらくこのディスプレィを購入した人のほとんどは同じ問題に直 面する事になるだろう。
 その為に、この機能はHDMIにて見ている際に監視カメラ用の 映像をチョッと見てみる程度と考えた方が良いかも知れない。
 しかし解像度が2倍以上になった事で画像が鮮明で、とても一旦 ディスプレィに表示したものをデジカメで撮影しているとは思えな い位の解像度である。
 これだけ鮮明に見えると、以前の放送を直接キャプチャして比較 しても、デジタルBSを映したディスプレィをデジカメで撮影して も見劣りしないかも知れない。
 特に下図の様に番組表を表示した時の文字の読み易さは非常に良 く、これはDVDレコーダ等のコンポジットビデオ信号にダウンコ ンバートする際の問題なのかも知れないが、かなり文字が見え難く なってしまう為にこれまでの4:3のテレビではかなり辛い部分が あるだろう。
 この番組表をこのディスプレィにてコンポジットビデオ信号にて 表示してもかなり辛く、それを下図の様に更にピクチャー・イン・ ピクチャーの子画面に入れてみたところ、なんとなく文字が読める 気もするのだが、このままではとても文字を判別する事は不可能だ ろう。

◆できれば切換式に
 このディスプレィで一番困った事はどの解像度の映像信号が入っ ても1920x1200に広げてしまう事で、確かにスペック上は 『16:9アスペクト比の動画コンテンツを御覧になる際は16: 10へと自動アスペクト変換されます』とはあるものの、それでは いつも補正が入った状態で表示している事になり、本来の画質では 表示されていない事になっている。
 色々な放送をPioneer製のDVR−DT90にて受信して こたが、地上アナログ放送・地上デジタル放送・デジタルBS/C S放送と色々試したが全てにおいて画面めいっぱいに広げられてし まう様である。
 液晶ディスプレィであるFP241Wの情報表示で見ると、放送 により480P・525P・525i・1080P・1125i等 と表示が変っている事から、ディスプレィ自体がそれらを認識して いるのにも関わらず勝手に広げてしまっている。
 取扱説明書をダウンロードして探してみたが、この自動サイズ変 換機能をOFFにする項目は見つからず、画質モードにスタンダー ド・ムービー・ダイナミックス・フォトと4モードあったが、これ らでは表示切替に関する動作の変更は不可能であった。
 しかし無いデータを広げても綺麗に見えるはずは無く、本来低解 像度でも十分見れる物をわざわざ広げてボカしてしまう事は無く、 いくら補正をかけても無いデータを表示できるはずも無く、どうし ても全画面表示にしたい機能を付けるのであれば切換式にすべきで あろう。
 もしかするとまだ日本では販売されていないFP241WZでは この切換が付いていたりするのではないだろうか?
 チラつき防止機能が付いていると言うが、単に無理やり広げる機 能を付けたおかげで、確かに動いた場面になるとチラつくと言う表 現が適当かどうかだが、確かに何か不自然なノイズ的な物が見える か残像程ではないが何とも言えない違和感がある。
 おそらくこれらは本来の解像度で表示さえしてくれれば解決する 問題で、この切り換えさえメニューにあったならば間違いなくお奨 めのディスプレィであっただろう。


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