東芝製 Dynabook Satellite J11 240C/4
無線LANカードの取り付け


◆カバーの取り外し
 今回、無線LANカードを取り付けるminiPCIスロット は別ページで説明してある メモリーの交換 時に取り外したカバー位置の隣にあるカバーで、左下図の様に背 面のACアダプターやLANのコネクター側に配置され、そのカ バーの端2箇所がビスで固定されている。
 このビスは左上図の様に精密ドライバー等で取り外すが、メモリ ーカバー部分と同様にカバーからネジが外れないタイプの為に紛失 する事は無いと思われるが、右上図の様にカバーを取り外す際には 万が一ビスが落下しない様に注意して取り外す。
 また、NotePCの場合にはバッテリー駆動が可能な為に、A Cアダプターを取り外しても起動している可能性があり、Wind owsを停止したつもりがスタンバイ状態だったりする可能性があ る為に、確実にシャットダウンの確認を行う様にする。
 その為にもメモリー交換時と同様に、上図の様にしてPC本体に 取り付けられているバッテリーパックを取り外してから作業した方 が良く、できればカバーを取り外す前にバッテリーパックを取り外 しておけば、内部に蓄えられた物もカバーを取り外しているうちに 放電されて無くなるだろう。
 但し、NotePCによってはもう一つ内部に内臓バッテリーと して搭載している物もある為に、これらの場合には取扱説明書等を 参考に取り外す様にする。

◆アンテナを探す
 無線LANカードを拡張するに当たり問題になるのがアンテナで 、本来このSatellite J11にもオプションとして無線 LAN仕様のモデルがある為に、もしかしたらアンテナは既に搭載 されていてカードだけ増設すれば良いのではと期待した。
 しかし右上図の様に今回無線LANカードを増設する部分を探し てもアンテナ線は見つからず、左上図の様に再びメモリーカードス ロット部分のカバーも開けてみたがどこにもアンテナ線らしき線材 やコネクターは全く見つからなかった。
 左上図が無線LANカードを搭載するminiPCIスロットで あるが、本来はこの部分にアンテナ線が来ていると思われたが、図 の様に左側に赤と黒の線材が見えるだけでその周囲にも線材やコネ クターは全く見られない。
 また、その下側に見えるスペースが右上図で、おそらくここには オプション設定にあるモデムカードが増設されるスペースと思われ るが、右下の方にコネクターが見えるのがわかるだろう。
 そして右上図中央にテーピングされている白黒の線材がアンテナ 線と思われたが、今回用意した無線LANカードとはコネクター形 状が違い、別ページにある NEC製LaVie LL770/6 容量の拡張について でメモリーやハードディスクを交換した際に見た無線LANカード や、よく色々なサイトで見かけるIntel製のminiPCI無 線LANカードも今回用意した無線LANカードと同じアンテナコ ネクターを使用していた事により、右上図に見える線材やコネクタ ーからアンテナ線ではないと判断した。
 その為にとりあえず今回は付属のアンテナケーブルを使用して、 無線LANカードとして利用できるかどうかだけを確認する事にし た。

◆基板の取り付け
 今回用意した無線LANカードをminiPCI用のスロットに セットするが、その取り付け方法は別ページにある メモリーの交換 で説明してあるメモリーカードの取り付け方法と全く同じである。
 このminiPIC用のカードにも左上図の様にカードエッジコ ネクターの左側にはソケット側にある逆挿し防止用の突起を避ける 為の溝が切ってあり、この部分の方向を十分に確認して右上図の様 にソケットの突起に合わせ、図の様に45度程度傾けた状態で軽く 挿し込む様にする。
 カードエッジコネクターには左上図の様に基板側の金色のコネク ター用接触パターンがほとんど全て隠れる位まで挿し込むが、コネ クターがキツイ場合にはコネクター側を支点にして若干基板を上下 に揺さぶりながら挿し込む様にする。
 しかしあまり大きく揺さぶるとコネクターに負担がかかり、コネ クターのリードが基板から剥がれるおそれがある為に十分注意して 挿し込む様にする。
 このソケットには左上図の様にコネクター側の樹脂部分間とで指 で挟む様にして挿し込めばよく、十分にカードが挿し込まれた事を 確認したならば、あとは左上図の位置からカードを下側に押し付け 、右上図の様にカードの両端にある基板押さえ用の金具でカードが しっかり浮かない様に固定された事を確認する。

◆アンテナの取り付け
 今回購入した物はNotePCの内蔵用でなく、別ページの 拡張する為の部品を選定する の最後にある様にADSLルータ用の内臓拡張無線LANカー ドであった事で、内臓タイプの専用形状のアンテナだったこともあ りそのまま取り付ける事は不可能であった。
 また、他も探してみたもののIntel製のminiPCI タイプのカードは多数あったものの、全てに於いてアンテナ付 が無かった事もあり間に合わせに実験的にアンテナを取り付け る事にした。
 アンテナコネクターは左上図の様に非常に小型な同軸コネク ターとなっており、ケーブルを作成するにもプラグ側のコネク ターを単品購入しても専用工具でも組み立てられないだろう。
 そして左上図で指に持っているのが今回付属していたアンテ ナケーブルで、ペンシルの芯かと思うほどのケーブルが2本1 50〜200mm程度の長さで両端に同じコネクターが取り付 けられており、このアンテナケーブルを右上図の様にMAIN とAUXにそれぞれ接続して、その付近に伸ばして貼り付けて おく様にする。
 2本のアンテナケーブルはシールドケーブルの為に問題は無 いと思われるが、一応交差しない様に左上図の様に右側のAU Xケーブルを底面カバーの下を通しメモリーカード側へと引き 出しておき、誤動作防止の為に右上図の様にメモリーカードに 覆い被さらない様に引きまわし、アンテナケーブルの先端は右 上図の様にメモリーカードが実装されていない部分を利用して 、剥がし易いマスキングテープを使用してテーピングしておい た。
 もう一方の左側にあるMAINのアンテナケーブルは、左上 図の様に赤と黒のケーブルと一緒に無線LANカードの手前側 に引きまわし、アンテナケーブルの先端は右上図の様にモデム 用の拡張ケーブルと思われる線材と一緒にテーピングしておい た。

◆カバーの取り付け
 カバーの裏側には左下図を見てもわかる様に、実際のカバー の色とは違う色の物がコーティングされており、その何箇所か は本体にカバーを装着すると接触させる為の接点が設けられて おり、一応電磁波防止の様な効果を持たせているものと思われ る。
 その為に、今回のこの様なアンテナの設置では同軸ケーブル の先端に付くコネクターからの送受信に加え、シールド効果を 持ったカバーとで実用上は使えないだろう。
 しかし逆に言えばまともなアンテナを設置しないと逆に他の 機器への悪影響を及ぼす為に、実験的にアンテナを取り付ける には今回の方法の方が電波が飛ばずに良かったのかも知れない 。
 実際には認可された以外の状態で使用する事は電波法に触れ る事になる為に、できればPCメーカーに相談して純正品を入 手するか、現在では安価になったUSBタイプの無線LANユ ニットを購入した方が良いだろう。


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