明るい場所でのデジカメ画像


◆実際の撮影比較
 今回は911SHのデジカメ機能を試す為に、前回のDoCoMo 製 P901i のテスト時と同様に、右図の様なオリンパス製のC−2500と比較 してみる事にした。
 このデジカメは250万画素で、このホームページ等の画像にて利 用しているもので、同じ時間に同じ場所を撮影した物を左右に並べ、 更にその画像をマウスでクリックすると拡大できる様にしてみた為に 画質の違いがよくわかるだろう。
 これから説明に使用する画像は上図の様に、左側の画像が携帯電話 である911SHで撮影した物で、右側の画像はオリンパスのデジカ メであるC−2500Lで撮影した物である。
 それぞれの画像は以下の様な感じで日中の室内と屋外で用意してみ た。
 911SHの画像は左90度回転された状態で記録されているが、 あえて何も補正しない生画像を載せる為にそのままのデータを使用し ている事から横になった画像となっている。

デジカメ機能・撮影仕様比較一覧
機 種
SHARP 911SH
OLYMPUS C-2500L
撮影元画像
1600×1200(最大)
1712×1368(最大)
撮影仕様
標準撮影
接写切換使用
照明未使用
ズーム・マクロ使用
ピンポイント測光
ストロボ未使用


◆室内での撮影
 左右は日中の部屋に外の光を入れた他に、部屋の天井にある全照明 を点灯させた状態での撮影である。
 日中の撮影とは言えど部屋の中と言う事もあり薄暗く、911SH ではテレビと窓の明暗部分にある色飛びがひどく、特にスピーカ正面 の青い部分や床のカーペット等では、CCDのノイズなのか圧縮時の ノイズなのか、かなり大きなブロック状のノイズが散らばっている。
 以前、夜の室内で蛍光灯のみで撮影した為にCCDノイズがひどい ものと思われたが、これは少しでも薄暗い部屋では簡単に起きてしま う現象の様である。
 更にひどかったスピーカの青い部分を拡大撮影してみたが意外とノ イズはひどくなく、拡大した為に明るく撮影された事が良かったのか も知れない。
 特に、911SHでは暗くなると極端に画質が低下してしまう為に 、撮影する際にはできるだけ明るくした状態での撮影が望ましいだろ う。
 更にテレビの両脇にあるスピーカのネット部分を接写してみたが、 左図の911SHではなかなかピントが合わず、接写の切換を行って もこの様な状態でも数枚撮影してやっと得られる。
 しかし右図のC−2500Lでも円弧を描いた様な形状の穴開きネ ットの為に、やはりピントがあわせ難いのかも知れないが、右図でも 手前側にピントを合わせた方が良く見え、ポイント測光が可能な為に 1度でこの程度の画質は簡単に得られる。
 そして室内の直接光が当たらない部分にある花を撮影してみたが、 この場合では左図にある911SHの方が若干ではあるが色付きが良 い様である。
 右側のC−2500Lでは回路からのノイズを発生させない為にい つもISO100で撮影している為に、多少この設定方法による違い も出てしまったのかも知れないが、たぶん明るさが多少違っても色の 乗りの違いは出てくる物と思う。
 そして縁側に置いた花を撮影してみたが、こちらでは意外とピント が合ってくれたのだが、911SHでは後ろの柱である茶色い部分に かなりのノイズが出ているのがわかるだろ。
 このノイズはよく見ると葉っぱの部分にもかなりはっきり見え、よ く見てみると花の部分にも沢山ノイズっぽい部分がある様で、暗い部 分だけでなく全体的にノイズが発生しており、明るい部分はノイズが 見えないだけと言う事なのかも知れない。

◆屋外での撮影
 そしていよいよ屋外を撮影してみたが、左側の竹林部分を拡大図で 見てもらうとわかるが、左図の911SHではやはり木々の全体的が ノイズっぽくなっており、このノイズが原因で解像度が低下している 様に見えてしまう様である。
 それに対して右図のC−2500Lではその様なノイズも少なく、 ノイズは確かに全面的にあるにしてもそのノイズの粒子は小さく、そ れなりの解像度が出ている感じがあり、上の方の空との境目やセンタ ーラインの色飛び等も少なくなっている。
 更に上図の道路の先にある民家部分の画像をカットして無圧縮で載 せたのが左右の図だが、同じ200×160ピクセルにカットした画 像なのだが、911SHではノイズが全体的に散らばっており、これ では画質・解像度を求められる物ではない様である。
 これらの事から以前比較したP901iよりも悪く、とても同じ2 00万画素とは思えない画質である。
 今度は屋外にある小さな花の集まりを撮影してみた。
 こちらでもやはり911SHの方がピントがボケ、よく見ると光が 飛んでしまっている様で、これによりコントラストが弱くなりピント がボケている様に見えているのかも知れない。
 また室内の花では色付きが悪かったC−2500Lだったが、これ らの図からは多少であるが色付きが良いのがわかるだろう。
 そしてこの花の中から青い花の一部分に寄ってみたが、やはり左図 の様に911SHでは光が当たった部分が白く色が飛んでしまってお り、どうしてもコントラストに欠ける画像となっている。
 しかしC−2500Lの方では被写体に寄れば寄るほど綺麗に写る のがわかるだろう。
 また、明暗の場所にかかわらず911SHでは固定焦点の為に、接 写の際にはCCDからの距離を前後させてピントが合う部分に合わせ てから撮影する必要がある。
 今度は赤系の花を撮影してみたが、小さな花が沢山並んでいる部分 を拡大撮影してみた。
 こちらも拡大図をみてもらうとわかるが、やはり右図のC−250 0Lの方が花の1つ1つまでもがしっかりと撮影されている。
 左図の911SHで撮影した拡大図を見るとそれほど悪くは無いの だが、どうしてもボケている様に見えてしまうのはピンク系の色が不 得意な為か色が飛んでいる様にも見える。
 更に赤っぽい花に寄ってみたが、左図の911SHでも意外としっ かりとピントが合っている。
 そして色も鮮やかで綺麗に見えるが、実際には撮影した時はうす曇 の天気だった為に、どちらかというと右側の色に近い感じがした。
 上記の様に赤系でもピンクが不得意なのか、それとも色が濃い被写 体が不得意なのかは不明だが、被写体により撮影された状態は極端に 変ってしまう。
 最後に黄色い花を写してみたが、意外とピントが合っているかの様 にも見えたが、ピンク系と同様に明るい色からなのか何度撮り直して みてもいま一つピントがシャキッとしない。
 ただ上記の撮影した画像からいえる事は、どの色でもより鮮やかに 色付きより綺麗に撮るのは良いのだが、それよりもピントがいま一つ 合わないのは困ったものである。
 最後に同じ黄色でも色の薄い花を写してみたが、これは911SH でも意外とピントが合わせ易く、何度撮影し直してもピントが合って くれる様である。
 元々一般的なデジカメと比較するのはレンズ等の問題もある為に不 利なのだが、どうせ付けるのであればしっかりした物を付けて欲しい ところである。



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