蛍光灯の分割点灯


◆台所の照明器具
 台所には左下図の様に天井には部屋の中央に2重の丸型蛍光灯 が取り付けられており、テーブルの上には上下が可能な可動式の 丸型蛍光灯が別に取り付けてある。
 
 しかし、可動式の蛍光灯の電源は単独に取り付けられているの ではなく、右上図の天井に取り付けられた蛍光灯の中央から左下 図の様な引っ掛けシーリングタイプのコネクターで引き出されて いる為に、可動式の蛍光灯までは電線がぶら下がってしまう様な 接続となっていた。
 
 更に、可動式の蛍光灯は上下するハンドルの部分にスイッチが 付いている為に、8人がけテーブル等の場合にはある程度蛍光器 具自体を上げないとテーブルの中央部分だけが照らされてしまい 、そうするとスイッチの位置が高過ぎて操作し難い結果となって しまう。
 その為に、これらの分割配線による個別点灯方式に変更した。

◆引き出し照明の分割
 引き出し照明には右上図の様に別途引っ掛けシーリング器具を 用意し天井に取り付けておく。
 この引っ掛けシーリングは天井のどこに取り付けて良いもので はなく、必ず天井は格子状に角材で組まれた部分に石膏ボードが 貼り付けられている為に、石膏ボードに打ち付けても固定されな い為に注意が必要である。
 
 引っ掛けシーリング器具には色々な形状があるが、今回は左上 図の様に樹脂製の丸いカバーが使用されていた事もあり、偶然に もこの直径と全く同じサイズの引っ掛けシーリングを用意した為 に、右上図の様に若干色合いが違うものの元々標準の組み合わせ だったか様に見える。
 また、右上図では従来のケーブルをそのまま接続した為に長く 巻き付けてあるが、蛍光灯は負荷が小さい為に問題ないと思われ るが、巻き付けての使用はケーブルの異常加熱につながる為に、 必ず必要な長さに切断して使用する様にする。

◆コネクターを塞ぐ
 テーブル上に引き出された蛍光灯を別配線にした事により、左 下図の様に元の蛍光灯には引っ掛けシーリング部分が開いてしま う為に、特に台所では煮物等の湯気等で結露しその部分にホコリ が付着して汚れやすい事もあり、引っ掛けシーリングの電極を保 護する必要がある。
 
 その為に、右上図の様に引っ掛けシーリング用のプラグを用意 し、中央の線材を引き出す穴をゴムブッシュ等で塞いだ物をダミ ーとして挿し込んでおく様にする。
 本来はこの左上図の部分を樹脂板等を丸く加工して接着する等 して完全にフタをしてしまうのが望ましいが、見栄えを気にしな ければ右上図の様な感じでも大丈夫であろう。

◆常夜灯の設置
 今回はテーブル上の蛍光灯と個別点灯を行ったついでに、天井 に点いた蛍光灯の豆球では意外と常夜灯としては暗く、また部屋 全体を照らす必要も無い為に、以下の様な松下電工のLED式ダ ウンライト(LB70055)を追加してみた。
 
 このダウンライトは天井の石膏ボード部分に丸穴を開けるだけ でよく、あとは右上図の様な器具の両端にある2つの板バネを折 り畳み天井に挿し込めば、天井裏でバネが広がり固定される様に なる為に取り付けがいたって簡単である。
 
 配線も屋内配線機器でよく使用されているVVFを挿し込むだ けの簡単配線で、φ1.6やφ2.0のVVFケーブルが使用可 能となっている。
 もちろん電源はAC100Vで使用できる為に、これまでの配 線にスイッチと共に取り付ければよく、熱感知センサーや明るさ 検出センサーと共に取り付けて自動的に点灯させるのもよいだろ う。
 
 取付位置は左上図の様に本来の蛍光灯から少し離れた場所で、 左下に見える台所の入り口と右下に見えるボイラーの操作パネル がある勝手口との中心部分に取り付け、台所の入り口から入った 正面には流し台があり、夜中に風呂や水飲み等に便利な位置であ る。
 このLED式ダウンライトは右上図の様にφ60の穴に埋め込 まれる為にコンパクトで、天井面から出るのはわずかに2mm程 度で全く目立たない。
 
 左上図は点灯した際の状態であるが、LEDが4つ搭載されて いるのがわかると思うが、残念ながら購入当初は発光色が選べず に全てこのオレンジ色のみとなっていた。
 そして夜に点灯した状態が右上図であるが、従来の蛍光灯にあ る豆球とは違い光が部屋全体に広がる事は無く、天井の高さにも よるのだが今回は右上図の様な感じになった。
 高輝度LED4つが放つ光の為に意外と明るく、光も広がらな い事から常夜灯としては丁度良いだろう。

◆スイッチの取り付け
 台所に設置されたメインの蛍光灯の点灯はヒモ式で、消灯から 1回引く毎に2つ点灯⇒1つ点灯⇒豆球点灯と切り換る一般的な 物である。
 しかし、台所と言う環境もありヒモが汚れたりスイッチ自体も 壊れてくる為に、蛍光灯は1つ点灯の状態でヒモを器具の中に収 納してしまい、操作は全て壁面のスイッチで行う様にした。
 
 スイッチは左上図の様に台所の入り口に取り付け、右上図の様 に右側の上から天井の蛍光灯とその下にLED式常夜灯のスイッ チを設置し、左側には上からテーブルの蛍光灯と別ページの 電気コタツと電気ポット で紹介した隣の部屋にある電気コタツのスイッチを配置してある 。
 更に、よく使用する右側のスイッチである天井の蛍光灯とLE D式の常夜灯のスイッチには、夜でも確認が容易な様にLED式 のほたるスイッチを使用している。


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