日産 スカイライン GT-R(BCNR33)用 RB26DETT
更に追加購入した工具

◆工具の追加調達
 今回はタイミングベルトカバーの前にタービン冷却用の冷却水用 の配管があった為に、その周辺の部品をはじめとする何点かを追加 注文する事となった。
 一旦は見送ったウォータポンプの交換も結局は実施する事となり 、これらの締め付けには冷却水が漏れない様にトルクレンチが欲し い所である。
 以前、 セルボモードのPCD100化 の際に購入した大型のトルクレンチはあったのだが、できれば作業 性の面からも小型の物が欲しい所だったが、そんな時にKTCより デジタル式のトルクレンチが発売されたと言う事で早速入手してみ た。
 また、以前からタイミングベルト交換の際にはカムプーリーが回 ってしまう事が無かった為に気にしていなかったが、KTCの新し いカタログにカムプーリーロックツールなる物が記載されており、 それほど高価な物でもない為にデジラチェを購入するついでに入手 してみた。
 更に今回は セルボモードのPCD100化 の時に購入した大型のトルクレンチをもう1本用意したが、これは クランクプーリーを取り外す際に購入した クランクプーリープーラー を使用する際には柄の長い1/2インチのハンドルが必要となる。
 しかし新たに単純な1/2ハンドルを購入するよりも、ホームセ ンターで見つけたトルクレンチは2,500円と安かった為にもう 1本トルクレンチを購入する事となった。

◆デジタル式トルクレンチ
 今回は左図にあるデジタル式プリセットの1/2インチトルクレ ンチを用意してみた。
 製品は右図の様に樹脂製のケースに入れられており、落下時の振 動等にも耐えられる様になっており、持ち運びや保管時にも便利に なっている。
 製品の他には左図の様に、検査成績表と取扱説明書の他に校正の 為のユーザー登録ハガキが付いている。
 製品は左図の様に21世紀バージョンツールのヘッドと同形状で 、柄の部分にデジタル式のプリセットユニットが取り付けてあり、 ハンドル部分は樹脂製となっている様である。
 この樹脂製ハンドルは左右に回転させる事でLOCKとFREE となり、トルクレンチとして使用する際にはFREE位置にする事 でハンドルが若干首を振る様な感じになる。
 そして力のかけ具合でハンドルが傾かない様にして使用する事に なっており、ハンドルを傾け過ぎるとエラーとなりいつも安定した 締め付けができる様になっている。
 ヘッド部分は21世紀バージョンツールのラチェットヘッドと同 形状で、デジタル式の為かヘッドが大きくなる事も無い様である。
 また、ソケットが安易に抜け落ちない様に、右図にあるヘッド中 央の丸い部分を押す事でソケットの着脱が可能となり、この操作を 行わない限りソケットは絶対に抜けない構造となっている事から、 ボルトの頭にソケットが食い付いてもソケットが抜けてしまう事が 防止できるだろう。
 このトルクレンチはデジタル式の為に左図の表示部分裏側にボタ ン電池が入っており、購入時には既にボタン電池がセットされてい るが、使用するまでの消耗防止の為に左図の様に薄いフィルムがボ タン電池と電極の間に入れられている。
 その為に使用する際には右図の様に透明なフィルムを引き抜いて から使用する様にするが、もしも長い間使用しない場合には再度こ のフィルムを挿し込んでおくと良いだろう。
 挿し込みは抜いた状態と全く同じ様にしてゆっくり挿し込めば良 く、わざわざボタン電池を取り外さなくとも戻せる為に少しでも長 使用したい場合にはフィルムを戻しておく様にする。
 表示部にも左図の様に保護用のシートが貼り付けてあるが、使用 しているうちにこのシートが変質して表示部に汚れが付いてしまわ ない様に取り外しておく。
 このシートは静電タイプの為に大丈夫だと思われるが、専用の樹 脂ケース等もある事から必要ないだろう。
 使用する際には4つあるボタンの左側にある【P】ボタンを押す と、右図の様に表示され測定モードで立ち上がる様になるが、トル クをかけず設定もしないままであれば2分間で電源が切れ、表示部 にある表示が全て消える様になっている。
 【M】ボタンを押す事によりプリセット値を設定できるが、最大 5つまでのプリセット値を記憶する事ができる。
 プリセット値の設定中は3秒間何も操作が無ければ測定画面に戻 る様になっている。
 通常の設定では左図の様にNm単位で設定するが、ボタンにより 右図の様に旧式単位のkgfmでも表示できる様になっているが、 これはあくまでも参考表示となっており、プリセット値の操作時に は必ずNm単位になってしまう。

◆カムプーリ固定工具
 今回デジタル式のトルクレンチを購入するついでに、左図の様な カムプーリーを固定する工具も一緒に購入してみた。
 この工具は定価でも7千円弱と安価であるが、構造が簡単な事か ら多少加工できるのであれば自作もできそうな感じである。
 カムの形状部分によってはバルブを押し下げる位置で停止させて あると回り易くなる事から、確かに固定しておいた方が無難なのだ が、CA18・RB20等の交換時には固定せずとも無事に交換で きていた。
 しかし、今までが上手く行っても今回は成功するとは限らず、工 具を追加購入する事をキッカケにカムプーリー固定金具を使用して みる事にした。
 構造的には左図にあるハンドルを回転する事で、2つのバーの間 隔を無段階に可変できる様になっている。
 そのバーの両端部分には左図の様に各2個づつ六角ボルトが取り 付けてあり、その部分によりカムプーリーを挟み込み固定する様で ある。
 説明書の感じではプーリーの外側であるベルトがかけてある部分 ではなく、内側の平らな部分にこの工具をかける様で六角ボルトの 頭とプーリーの内側の摩擦だけで固定する様である。
 左図がカタログ上にある固定した様子だが、カムプーリーの内側 から押し広げる様にして固定しているのだろう。
 当然であるがこの工具はカムが2本あるツインカム(DOHC) でのみ使用ができ、シングルカムの場合にはプーリーが1個しかな い為に使用する事ができないだろう。
 また、タイミングベルトを取り外す際にはもちろんだが、今回の 様にテンション用アイドラの交換やウォーターポンプの交換と様々 な作業を行う際には、このプーリー固定用工具に無理な力がかかり 外れたりしない様にする。
 万が一工具が外れる様な事があれば、プーリー自体にも無理な力 がかかりプーリーが回転してしまう恐れがある為に、作業の際には 十分注意して行う必要があるだろう。

◆大型のトルクレンチ
 クランクプーリーを取り外す際には今回新たに別ページにある 【KTC製 クランクプーリープーラー導入】 でも説明したプーリープーラーを使用する。
 その際にはクランクプーリー用固定ボルトは前回購入した大型 のトルクレンチを使用する事にしているが、プーリープーラー自 体を固定する物が無く、1/2のソケットレンチで押さえ切れる かどうかである。
 このプーリープーラーのカタログを見るとハンドルのみのスピ ンナハンドルを使用してあった為に調べてみたが、KTC製はも ちろんだがホームセンターなどに行っても意外と高価である。
 その為に今回は左上図の様にスピンナハンドルの代わりにする 為に、前回購入した物と同じサイズのトルクレンチをもう1本準 備してみた。
 前回購入したホームセンターと同じ所から購入したのだが、左 右の図の様にパッケージが異なるがハンドル部分やヘッド部分を 比較すると全く同形状であった。
 ただメーカー名が右上図の様に前回購入した物はBEST T OOL製であったのに対し今回の製品はSunAce製となって いた。
 更に前回の物は柄やヘッドの部分が艶有りの仕上げとなってい るのに対し、今回の製品ではアルミ色の様な艶消し仕上げとなっ ている。
 ヘッド付近には左図の様に前回と同様に青と黄色のGSマーク が貼り付けられており、ラチェットの回転方向切換レバーの作り が若干違っているものの他は同形状である。
 使用するソケットは今回の製品も1/2インチ仕様である。
 ヘッドの付け根には右図の様に柄の部分と切り離せるピンが取 り付けてあり、Eリングを取り外す事で柄の長さの違う製品にも 使える様になっている。
 そしてこのトルクレンチの特徴は、プリセットするゲージが現 在のNm単位の他に、180度回転させた裏側を見ると旧式単位 であるKGSも付いている。
 これも前回購入した製品と全く同じで、どうしても旧式車両を 扱う事が多い為に、単位の変換によるミスは避けられるだろう。
 これだけのプリセット式トルクレンチが税込み2,500円と なっており、下手にスピンナハンドルを買うよりも1千円近くも 安くなるケースがある。


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