ボンネットダクトの交換 ◆ボンネットダクト レガシーでは以前からターボ車にエンジン上部へインタークーラーが取り付け てあり、そのインタークーラーを冷やす為にボンネットフード上に空気を取り込 むダクトが設けられている。 このダクト部分はボンネットフード自体が突起した形状になっており、その取 り込み口には樹脂製のグリルが取り付けられており、この部分もドアのサイドモ ールやドアハンドルと同様にボディカラーと同色になっている。 このボンネットフードに付いたフードグリルを別ページでも紹介しているセル ボモードの 『外装関係(サイドモール他)』 と同様にしてボディ色とは違う物にしてアクセントを付けてみた。 ◆断熱材の取り外し ボンネットフードを開けて見ると裏側には右図の様な断熱材が付いており、こ の裏側にフードダクトを取り付けているネジ類がある為に、フードダクトの着脱 の際には一度この断熱材を取り外す必要がある。 この断熱材を取り外す為には左図の様なクリップが断熱材の周囲に13個あり これを取り外す必要があるが、フードダクトは車の進行方向側だけに付いている 為に断熱材もフロントバンパー側と両端を外せば十分作業には問題ないだろう。 この断熱材を固定しているクリップは長い間使用しているとエンジン等の熱で 割れ易くなっている為に、取り外しの際に破損してしまう可能性がある。 もしも破損してしまった場合には以下にある新品を購入して交換する必要があ る。
しかし、古くなって熱で破損しやすくなっていると思われたならば、金額的に も高価でない為に全て交換しても良いだろう。 また、このクリップもネジ類と同様に1本単位での販売が可能かどうか不明な 為に、購入先のディーラによっては10個単位とかの販売になる恐れがある。 その為に13個全て購入しようとしても15個や20個ときりの良い数でない と購入できない場合がある為に、もしも購入する際には先にこの辺の話をしてみ ると良いだろう。 フロントフードインシュレータのバンパー側と両サイドのクリップだけ取り外 すと右図の様になり、丁度手前側に見えるフードサポートステーにひっかかる様 にして右図の状態を保っている。 このフロントフードインシュレータはグラスウールの様な材質の為に、あまり 極端に折り曲げると折れてしまいクリップ部分などで固定できなくなる為に、取 り外せるのであればクリップを全て取り外した方が安全であるが、クリップを全 部外さないでこのインシュレータが破損するか、クリップを取り外して何個破損 するかの為にどちらが作業的に一番良いかは何とも言えない所である。 クリップを取り外す際にもクリップ周辺にドライバーや指を押し当てて取り外 すとどうしてもインシュレータがつぶれてしまうだろう。 その際にはクリップ周辺が破れたりする可能性もある。 もしもインシュレータが破れてしまったならばその度合いにもよるが、あまり にも破損個所が多い場合には以下の部品を購入して交換する様にし、その際には ついでにクリップも全て新品と交換しておくと良いだろう。
◆ダクト取り付けネジの取り外し フロントフードのダクトは右図の様に4個のクリップと1箇所のネジで固定さ れており、これらは新しいダクトを購入すると必ずセットで付いてくる為にたと え破損してしまったり紛失しても新しく購入した方で取り付ける為に構わないだ ろう。 まずはダクトの取り付けを見ると左上図の様に中央部分がネジ止めとなってお りその両サイドには白いクリップが2個ずつ見える。 先にこの中央にあるネジから取り外すが、この部分はナットで締め付けられて いる為に右図の様にソケットレンチを使用してナットを取り外す様にする。 このナットを取り付けの際にはあまり力を入れすぎない様にし、あまり強く締 め付けるとダクト側が樹脂の為につぶれて破損する恐れがある為に、緩すぎても ナットが外れてきてしまう為に元々取り付けてあったナットの締め付け具合を参 考にすると良いだろう。 次に取り外したナットの両端にあるクリップを取り外すが、必ずこのクリップ を取り外す前に中央にあるナットを取り外しておく様にする。 これはクリップを押し出す際に中央のナットで締め付けてあるとその締め付け 力でせっかく押し出したクリップが戻される為である。 このクリップは別ページのサイドモールで説明した 『フロントドア サイドモールの交換』 や 『リアドア サイドモールの交換』 と形状が似ており、クリップ自体がボンネットフードに差し込むと取り付け穴よ り大きく開いてフードダクトが固定される様になる。 その為に左上図の様にプライヤーやペンチ等を使用して、ボンネットフード内 に飛び出してきているクリップの開いた部分をはさんで押し出してやる様にする 。 このクリップをはさむ場合は根元ギリギリをはさんでしまうと押し出せなくな ってしまう為に、当然ではあるが根元より若干手前の方をはさみ込んで押し出す 様にするが、その際にも押しながらではなくはさんでから押し出さないとクリッ プがなかなか閉じなくなってしまう。 この辺の状態はしっかり黙示しながら作業する様にする。 ◆ダクトの交換 上記の作業でフードダクトのクリップを押し出すと若干ではあるがフードグ リルが浮き上がって来る様になる。 その浮き上がってきた部分に爪や指を入れて右図の様にフードグリル下部を 引き上げてしまい、クリップ4つが完全に見える様にする。 また、フードグリルの浮きが不足して指が入らない場合には、もう一度ボン ネットフードの裏側からクリップを押し出すか、右図の表側からマイナスドラ イバー等を差し込んで持ち上げる様にする。 その際にはボンネット側に厚手の布等を当てるようにし、ドライバー等でボ ンネットフード上に傷が付かない様にする必要がある。 クリップ部分を右上図の様に持ち上げたならば、後は進行方向バンパー側に 引き出せば左図の様にフードダクトが外れてくる様になる。 フードダクトを引き出す際には斜め上方向に持ち上げない様にし、ボンネッ トと並行になる様にして引き出す様にする。 ここで慌ててフードダクトが外れる前に上側に持ち上げてしまうと、ボンネ ットフードのダクト取り付け穴にかじってしまい最悪の場合にはボンネットフ ード自体が変形してしまう可能性がある。 その為に取り外しはゆっくりと行う様にして、ちょっとでも引っかかる部分 がある場合には引き出す方向が悪い場合が多い為に、どこが引っ掛かっている のかを判断して静かに取り出す様にする。 これまでのフードダクトが外せたら右図の様に新しいフードダクトを取り付 けるが、作業手順は取り外した説明と逆ので順で行う。 ただ注意する必要があるのはフードダクトを取り外す際も同様なのだが、フ ードダクトのクリップのある中央にはナット締めする為のスタッドボルトが飛 び出しており、ボンネットフードからそのまま出し入れするとこのスタッドボ ルトが長い為にボンネットフードに当たってしまい引っかいてしまう。 その為に右上図のダクトフードを取り外している図をみてもらうとわかるが 、このフードグリル取り付け用のスタッドボルトのある中央部分を若干持ち上 げ気味にしておくきボンネットフードと干渉しない様にする必要がある。 特に新しいフードダクトを押し込む際には、途中で上手く入らない場合は完 全に抜き取る様にし、絶対に途中でスタッドボルト部分を持ち上げた手を離さ ない様にする必要がある。 メインに戻る 車両関係に戻る レガシー詳細に戻る モール・ハンドル詳細に戻る |