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88House製 LOUD D2K(D2S/D2R兼用タイプ)
純正バーナの取り外し

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◆トルクスネジの取り外し
 ここからいよいよHID用のバーナを取り出す作業に入るが、まず 左図にある様に丸い樹脂製のキャップを取り外す必要がある。
 それにはまずこのキャップを固定しているビスを取り外す必要があ るのだが、ここに使用されているビスはいじり止め付きのトルクスネ ジの為に専用の工具が必要であり、いじり止めが無ければ適当なマイ ナスドライバー等でも外せるのだが、いじり止め付きの場合には専用 の工具を用意した方が無難だろう。
 このいじり止め付きのトルクススクリューは左図の様な形状になっ ており、花模様の中央部分にある突起がいじり止めで、このおかげで マイナスドライバー等は入らない様になっている。
 その為に右図の様ないじり止め付きトルクスドライバーやトルクス レンチを用意しておくとよく、右図左側の製品はKTC製で4本組み 定価7千円前後と高価だが、右側の製品は6本組みで購入価格1.2 千円と安価である。
 しかし国産車等でも 【エアバッグ】 【リアシートの固定】 【ナンバーブレート取付ブラケット】 といじり止め付きトルクススクリューが使用されるケースも多くなり 、外車等では 【GOLF W】 等をはじめとしダッシュボードやコンソール等にも数多く使用されて いる事から、今回用意したT型のレンチの他にE型も一緒に揃えてお くと良いだろう。
 今回はこの部分で使用されていたのはT型のT25と言うサイズで 、丁度どちらにもこのサイズがあった為に回し易いKTC製のドライ バータイプを使用して取り外した。
 この部分のいじり止め付きトルクススクリューを取り外してみると 右図の様なタッピングビスタイプのネジが使用されていた。
 いじり止め付きトルクスネジはあまり一般的に販売されていない為 に紛失しない様に保管しておき、もしも無くしてしまったならば普通 のプラスネジタイプのタッピングビスを用意して固定すると良いだろ う。

◆樹脂カバーの取り外し
 そして丸くて白っぽい樹脂キャップを取り外すが、キャップの上部 をよく見ると左図の様にOPENとLOCK言う文字が刻まれている のがわかるだろう。
 この事から普通のネジと同様にこの樹脂キャップを左回しにすると 開く様になり、また右回しにする事により固定されると言う事がわか るだろう。
 その為にこのキャップの両端が平らになっている部分を右図の様に しっかりと挟み、このキャップを左回しに回転させる様にする。
 キャップ内側には防水の為のゴムパッキンが付いている為に回転さ せるには結構力が必要で、右図の様にLOCKと書かれた文字の更に 右側にある▲印部分が、黒い樹脂部分にある線と一致する位まで回転 させておく様にする。
 ここまで回転させるとあとはストッパーが効く為に、左図の様な位 置までキャップが回転して止まる様になる。
 あとはこの状態からキャップを引っぱれば左図の様に取り外す事が できる様になる。
 この樹脂キャップには左上図の様にハイビーム用の線材が2本引き 込まれており、キャップを勢いよく引っぱるとこの線材がハイビーム のバルブ根元から切れてしまう可能性がある。
 その為に樹脂キャップの取り外しはゆっくり行い、あまり一気にキ ャップを手前に引き出さない様にし、キャップが開いてもこのハイビ ームの線材を観察しながら無理がかからない様に注意して作業する方 が良いだろう。

◆金属キャップの取り外し
 樹脂キャップを開けるとバルブとバーナの配置は左図の様になって おり、下側にハイビーム用のH1バルブが付いており、今回取り外す ロビーム用のHIDバーナは上側に付いており、右図の様にしっかり と金属製のシールドが施されたもので配線されている。
 しかしバーナの配線はこのままでコネクターとして取り外せる物で はなく、先に右上図にあるコネクター背面の金属キャップのみを取り 外しておく必要がある。
 この金属製のキャップは上下がクリップ状に固定されているだけで あるが、クリップを広げるのではなくまず左図の様にキャップ上部を 指で押し下げる事によりクリップから解除する様にする。
 そしてその状態を維持しながらキャップ下部を支点にしてキャップ 上部を手前側に倒す様にすれば、キャップ上部から手を離してもクリ ップから完全に開放される様になる。
 あとはキャップ自体を真上に引き上げる事で、右図の様に完全に金 属製のキャップのみを取り外す事ができる様になる。

◆コネクターの取り外し
 コネクターから金属製のキャップを取り外すと右図の様な黒い樹脂 製のコネクターが見える様になり、このコネクターを取り外す必要が あるがここでも簡単に抜けない様にロックされている。
 その為に左図の様にこの黒い樹脂製のコネクター部分を指でつまみ 、左回しに回転させてロックを解除する必要がある。
 通常は右上図の様な角度で取り付けられているが、コネクターを回 転させロックを解除すると左図の様な角度で一旦ストッパーが効いて 止まる様になる。
 あとはこの状態からコネクターを引き抜く事で、右図の様にコネク ターがバーナから完全に取り外せる様になる。

◆バーナ固定スプリングの取り外し
 普通の一般的なバルブもヘッドライトユニットには細い棒状のスプ リングで固定されているが、HID用バーナの場合にも右図の様に細 い棒状のスプリングで固定されている。
 しかし今回の固定方法はレガシー(BH5C)の物で、他の車種で も同様かどうかは不明で、取り外しの際には実車を確認してそれぞれ の最適な取り外し方を検討して頂きたい。
 今回のレガシーではバーナの左右に対照的なスプリングで固定され ており、両側のスプリングを個別に取り外す事になる。
 スプリングを固定している部分を拡大した物が左図で、単にU字型 のフックにスプリングが引っ掛けられているだけの様である。
 その為にまず右図の様にしてスプリング上部で指当たりが良い様に U字型に折り曲げられた部分をバーナ側に押し、一旦フックに引っ掛 けてあった部分から浮いた状態にし離す様にする。
 そしてその状態を維持したままで、今度は左図の様にバーナから遠 ざかる様に横にスライドさせ、ゆっくりフックに戻らない様にして指 を離せばスプリングが解除できる様になる。
 同じ様にして反対側のスプリングも解除するが、両側のスプリング が解除された段階でバーナはフリーとなってしまう為に落下してくる 危険性がある。
 その為に2箇所目のスプリングを解除する際には、しっかりとバー ナを押さえながら取り外す必要があるだろう。

◆バーナの取り出し
 両側のスプリングを解除したならば、右図の様にバーナを引き出す だけで簡単に取り出す事ができるだろう。
 その際には解除したスプリングはバーナの引き出し位置で邪魔にな らない様に、右図の様にスプリングを完全に起こしバーナの下側にな るくらいまで倒しておく様にすると取り外しが簡単になるだろう。
 HID用バーナの寿命は長い為にほとんど交換する事は無いと思う が、万が一のトラブル発生を考慮し純正バーナは大切に保管しておく 事をお薦めする。
 できれば今回購入したバーナのパッケージに入れ、常時携帯してお く様にすると良いかもしれない。


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