5素子アンテナを2階に仮設置


◆アンテナの仮設置
 元々、地上波デジタルの受信実験は 20素子のアンテナ により 屋外実験 を行う為に購入したのだが、今年はあまりにも大雪で屋外実験がで きず 2階のベランダより試してみた 時にダイポール部分だけでも受信できたのをキッカケにして 5素子アンテナの購入 に至った。
 一旦実験も済みアンテナ等の機材は全て片付けてしまっていたの だが、 新しいブースター 等の新しく購入した機材を使用して 全て配線をし直し た事により地上デジタル放送を各部屋でいつも見られる様に 1階に5素子アンテナを設置 しておく様にした。
 しかし1階のオーディオルームでは設置したアンテナが邪魔にな る為に、今回は上図の様に2階にある部屋の出窓付近に移動して設 置し直してみる事にした。
 アンテナは窓やブラインドの開閉の邪魔にならない位置へと設置 し、万が一の転倒防止の為に上図出窓の柱部分へ余った線材等で軽 く縛り付けておく程度とした。
 アンテナは受信実験時に使用した屋根馬とアンテナマストをその まま利用し、左図の様に窓ガラスの最上部にアンテナが来る様な高 さで設置した。
 アンテナダイポール部分から出ている同軸ケーブルは、これも受 信実験の時に取り付けたケーブルをそのまま利用し、反射板の邪魔 にならない様に右上図の様に反射板の隙間から同軸ケーブルを引き 出して配線している。
 アンテナマストには左図の様に同軸ケーブルを固定するインシュ レータ(DXアンテナ製LC−1)を取り付け、同軸ケーブルをし っかり固定しておく様にする。
 インシュレータの取り付けは見栄えが良い様に等間隔で取り付け るが、今回は実験用に左図にある中継コネクターを利用した部分が ある事から、まずはこの中継部分の両端を固定しその部分から各上 下方向に等間隔でインシュレータを取り付けている。
 そして床の上まで落ちてきた同軸ケーブルは、右上図の様にカー ペットの端をめくり壁面にあるコネクター部分まで引き回す様にす る。

◆FMアンテナ用コネクターの利用
 今回2階にアンテナを設置できた要因としては、家を建てた際に 丁度今回5挿素子アンテナを仮設置した部屋に現在は使用していな いFM用のアンテナコネクターが設置されていた。
 このコネクターは屋外アンテナから一旦オーディオルームのFM アンテナ用のコネクターに行き、そこから分岐されてこの2階にあ る部屋へと引き回してある。
 その為にこのコネクターと同軸ケーブルを使用すれば、1階のオ ーディオルームと2階の部屋は無工事でアンテナ線を接続できる事 になる為に簡単に実現できた。
 しかしアンテナコネクターは旧式の物だったり、屋外用のFMア ンテナ用の同軸ケーブルを取り外す事から、結局はコネクター周辺 を一旦取り外す必要がある。
 そのついでに、壁面のF型コネクターも今回新たに購入した物に 全て交換しておいた。
 これにより2階の壁面にあるFMアンテナコネクターと、オーデ ィオラック中央の最上段にあるコネクターが利用できる様になり、 2階の5素子アンテナとオーディオルームのアンテナブースタまで を接続できる様になった。
 しかし、この状態で受信を試みたが現在受信できる6局のうち2 局しか受信できず、ほぼ真上に上げて設置した様な感じなのだが受 信レベルが全体的に低下してしまい、そのままでは放送を見るとい うレベルに達しないまでに悪化した。

◆アンテナブースタの再利用
 そこで以前まで使用していたアンテナブースタを取り出してきて 、右図の様に5素子アンテナと1階ブースタ入力へと接続している 壁面コネクターの手前で接続し、地上デジタル放送の2段ブースタ による受信を試みてみた。
 すると1階に設置しておいた場合と同等かそれ以上の受信レベル が得られ、NHKの教育を除いては全てブロックノイズの発生も無 く受信できる様になった。
 NHK総合と教育は同じ送信所から出ていると思われるが、6局 ある放送のうち一番受信状態が悪く、これから各放送ch共に送信 出力が引き上げられる事を期待して、とりあえずはこのままの状態 で利用してみる事にした。
 今回ここで再利用したアンテナブースタは左図の様な物で、左下 にある部分からUHFとVHFのアンテナを接続し、右下にある4 つは出力となり最大4分配出力が得られる様になっている。
 そして内部の設定ではU/V混合と分離入力の切り換えや、利得 調整用ボリュームもUHFとVHFではローバンドとハイバンド用 の調整ボリュームがある。
 また出力設定もあり、分配出力が1つか2つ以上かの切り替えや 2〜4分配は更に切り替えがある為に、これらを全て設定し直して UHF専用のブースタにしてしまう必要がある。
 そして下図が今回使用したアンテナブースタの入力と出力の切り 換え関係の拡大図で、左図が入力関係の設定部分で右図が出力関係 の切り替え部分となっている。
 まずは左図の入力だが、中央に見えるスライドスイッチは【U. V別々】側に切り換えておき、同軸を使用する為に中芯線を固定す る端子からフィーダ線使用の黒いジャンパーを取り外しておく様に する。
 そして今回はUHF帯域使用の地上デジタル放送の為に、UHF 側の端子に同軸ケーブルを接続しておく様にする。
 更に、右側には白く丸い3つのボリュームが見えるが、上からV HFローバンド用・VHFハイバンド用・UHF用の利得調整で、 VHFは使用しない為にローバンドとハイバンド共に左いっぱいま で回転させて最低利得とする。
 そして一番下にあるUHF用の利得調整ボリュームも最低にして おき、現在受信できる放送局を受信しながらボリュームを右回しに して利得を上げて行き、画像に変化が無いか受信レベルが低下して しまわないかを確認しながら調整する。
 今回は結局UHFの利得調整ボリュームは最大で使用しており、 それでもNHK教育放送だけがブロックノイズだらけとなっている 。
 そして右図では出力関係の設定を行うが、まずは中央に見えるス ライドスイッチを【分配出力1】の方向に切り換えておく様にする 。
 そして下に見える4つの同軸ケーブル接続部分で、【出力3】と 【出力4】の部分にある黒いジャンパーを取り付ける様にする。
 出力は一番右側にある【出力1】へと同軸ケーブルを接続する様 にする。
 これらの設定と接続によりUHF専用ブースタとして利用できる が、利得調整ボリュームが最低だと言うだけでVHF関係の回路も 生きている。
 その為に、どうしても受信レベルが低くアンテナブースタを2段 にすると受信レベルが上がる場合には、古い昔のブースタを使用す るよりもここ最近のUHF専用地上デジタル放送対応品を使用する 事をお奨めする。
 しかし、ブースタを使用すると受信レベルが上がるだけでなく、 同時に反射・ノイズ等の不必要な信号も増幅されてしまう事から、 実際に実験してみて2段ブースタが適当かどうかの判断が必要だろ う。


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